この夏こそは「いいカラダ」を手に入れたい! と、意気込んでいる人も多いだろう。ただ痩せればいいという時代は終わり、ほどよく筋肉のついたボディこそ至高。地道にコツコツと筋トレに励んだ者だけが「いいカラダ」を手に入れるのである。
が……その「地道にコツコツ」が難しいワケで。今年もどうせ途中で諦めるんだろうなぁ……と弱気になっていたところ、何やら変わった筋トレ方法を紹介するサイトを見つけたぞ。使用する道具は「しゃもじ」に「まな板」だと……?
・いい体 = RICE BODY
これは米消費拡大を目的とした「RICE BODY ! (ライスボディ)」なる企画。主催するのはJA全農だ。日本の主食である米をこれ以上広めようとは、さすがJA。規模がデカイ。
本企画のアンバサダーをつとめるのがバズーカ岡田氏。こう見えて骨格筋評論家、現役ボディビルダー、理学療法士おまけに大学准教授というスゴイ肩書きの持ち主だ。そこらへんの筋肉男とは格が違うので注意しよう。
お米は「太る」というイメージが強い。しかしバズーカ氏は今回「いいカラダを作りたいなら米を食べよう」と訴えているのだ。意外に感じる人もいるだろうが、これほどの筋肉エリートが言うなら「そうなのかも」という気がしてくる。
現在バズーカ氏がレクチャーする『ながらトレーニング』の動画がRICE BODY ! 公式サイトで公開中らしい。さっそく見てみると……
・何だコレは
う〜〜む、なんというか……こんな筋トレ見たことない。ただし「お米と筋トレはかなり相性がよさそう」ということだけは、なんとなく分かった。要するに「いいカラダ」をつくるポイントは「食べ物選び」と「トレーニング」。お米を食べて筋トレをすることで憧れのライスボディが手に入るのだな。
聞けばお米の主成分である炭水化物は体の中で糖質と食物繊維に分解され、この糖質が筋肉を動かすエネルギーになり、不足するとカラダは代わりにタンパク質を分解してエネルギーをつくろうとするらしい。簡単に言うと筋トレの効果が得にくくなるのだとか。
エネルギー不足で筋肉が動かなければ元も子もない。だから効率良く筋トレする時は、炭水化物をしっかり摂っておくことが大切というワケ。お米は筋肉の味方なのだ。
おまけにおいしいお米を食べればやる気が出るしテンションも上がる。まさに一石二鳥……まさにライスボディ! と、いうことで……
当サイトのGO羽鳥編集長に、動画を見ながら筋トレを実践してもらうことにしよう。我が編集長は料理が趣味であり、キッチンでのわずかな空き時間を「何かに活用できないか」と日々考えているタイプだ。
まず大盛りの白米でガソリン補給!
どの家にもある「しゃもじ」を手のひらで挟み込むように持ち……
そのまま力いっぱい右へ。そして左へ。
この動作を繰り返す。名付けて『しゃもじ パームプレス』!
………………えっ?
終わり!?
こんな簡単な動きで本当に筋トレになるのだろうか? 少し不安だが、とりあえず先へ進もう。続いては『まな板ドライバー』。どの家にもある「まな板」の端を両手で持つ。
ハンドルを切るように左手を上に。
そして左を上に。この動作を繰り返す。
………………えっ?
終わり!?!?!?
・ただし続けるとエグい
今のところ大した運動量ではなさそうだが、まぁ確かにこれならジムへ行く時間がなくても、日々の料理の合間に「ながら」でできる。この光景は結構シュールなため、人前で行う場合は事情を説明しておいたほうがいいかもしれない。
お次はお米をとぎながら足を鍛えるトレーニング、その名も『米とぎ ながら筋トレ』だ。そのまんまやな。
かかとを上げ下げしたのち、片足を斜め後ろへ。
もっともっと後ろへ…………あっ!
ウチの編集長、プルプル震えてるーーー!
一見ラクそうに見える「ながらトレーニング」だが、続けるとかなり筋肉に負担がかかる模様。私は人生で初めて、真剣に米を研ぎながらプルプル震える男の姿を見た。この光景、ジワジワくるな……。
・ライスボディ!
ちなみに本トレーニングを行う時間と回数は、ズバリ「キツイと感じるまで」。辛かったらいつ止めてもいいわけで、プレッシャーは全くない。しかも人間、そう言われると意外とパワーを発揮できるものだ。
今回ご紹介したのは「ながらトレーニング」の中でも初級編。RICE BODY ! では他にも様々な筋トレ動画を紹介しており、各自の生活スタイルやレベルに合わせてチョイスすることができる。詳しくは公式サイトを見てほしい。
夏までに「いいカラダ」を目指したい諸君、今からでも決して遅くないぞ。お米を食べて鍛えよう……レッツ、RICE BODY!!
参考リンク:NORICE NOLIFE(ながらトレーニングの動画を公開中)
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.