スペインのユニクロで「77ユーロ(1万円)で全身コーディネートしてください」とお願いした結果 → やってくれたけどギリギリだった!

ロケットニュース24

日本の洋服店では店員が服選びの相談に乗ってくれることも多い。では果たして、海外の場合はどうなのだろう? 私が滞在しているスペインには、お世辞にも愛想がいいとは言えない店員もいるのが実情だ。

そもそも欧米は日本と比べてファッションの自由度が高く、「他人にコーディネートしてもらう」という概念が存在しているかどうかも怪しい……が、やらずに終わるは一生の後悔と聞いたことがある。

かくして今回、私は “世界で最も西にあるユニクロ” ことユニクロ・マドリード店を訪問。イチかバチか「全身コーディネートしてください」とお願いしてみることにした!

・ユニクロ、高級ブランドさながら

高級ブランド店が立ち並ぶエリアの一角に、堂々と鎮座するユニクロ・マドリード店。

入り口には屈強そうなセキュリティーが睨みをきかせている。

ちなみに以前パリのユニクロを訪れた時は、あまりの価格の高さ(日本と比べた場合)に色々と気付かされるものがあった。果たしてスペインのユニクロはどうなんだろう? 物価を考えると、パリより少しくらい安くてもよさそうだけど……?

ウルトラライトダウンジャケット 59.9ユーロ(約7743円)

日本の価格:5990円


ローゲージ クルーネックセーター 39.9ユーロ(約5158円)

日本の価格:3990円


ヒートテック ブラタンクトップ 24.9ユーロ(約3219円)

日本の価格:1990円


う〜む……やはりパリと同様、日本と比べて全体的に1500円前後ほど割高なようだ。これは考えようによっちゃあ、高額商品ほど割安感があるな。


・それでも1万円でオナシャス

ヨーロッパで1万円に相当するのは77.36ユーロ

そもそもの商品価格が日本より高いことを考えると、この軍資金ではやや心細い気もする。だがしかし……それでも今回はあえて77ユーロ(1万円)以内で全身コーディネートを敢行したい。なぜならキリがいいから!


10分後……



なんとアッサリOK!!!


1人目の方には「英語が分からない」との理由で断られてしまったが、別の店員さんが「私でよければ」と引き受けてくれたのだ。ただし「こんなことを頼まれるのは初めて」とのことだったので、海外においてコーディネート文化はあまりメジャーじゃないのかもしれない。

「ついてきて!」とばかりに颯爽と店内を歩き出す店員さん。「パンツとスカート、どっちが好み?」と聞かれる。最近スペインもめっきり寒くなってきたので「パンツ」と答えた。

まず勧められたのはデニム風ストレッチパンツ24.9ユーロ(約3219円)。

それから「あなたにはこの色が似合うわ!」と断言されたのがグリーンのタートルネック14.9ユーロ(約1926円)。そう言われては断る理由もなく、即座にカゴへ。

「これなら値段もOKでしょう?」と確認してくれる優しさが沁みる。貧しいアジア人だと思われたかもしれないが、実際貧しいので問題はない。

「ここにウルトラライトダウンを合わせれば完璧なんだけど……高いから無理ね!」と一応伝えてくださったうえ、お手頃なフリースベスト24.9ユーロ(約3219円)を選んでくれました。本当にグラシアス。

「残ったお金でソックスが買えるわ! これでパーフェクトね!」と言い残し、颯爽と去ってゆく店員のお姉さん。所要時間は5分弱。初めてとは思えぬ迅速かつ丁寧なコーディネートでありました。

ってことでソックス3.9ユーロ(約504円)と袋代の0.1ユーロ(約13円)を合わせ、しめてお値段68.7ユーロ(約8881円)! イエ〜イ! 1万円以内でバッチリ全身買えました〜☆


・ある意味で衝撃的

それではさっそくスペインのユニクロでチョイスしてもらった服を着こなしてみよう!

と、その前に……これが私のスペインでの普段着。日本から持ってきたパジャマがいつしか外出着と化し、 “長期旅行者の成れの果て” 感を演出している。


そして……コチラがスペイン風ユニクロ全身コーデになります!


刮目せよ!


ジャン!!!



普通!!!!!!!


“情熱の国スペイン” というイメージが先行し、なんとなく「とびきり派手な仕上がり」を期待していたが……結果は「自分で選んでもこれほど地味にはならないかもしれない」といった感じの、典型的ユニクロ・ルックが爆誕してしまった。

それもそのはず、スペインのユニクロは日本とほぼ同じ品揃え。別にスペインだからと言って、突拍子もない服が売られているワケではないのであった。

とはいえ、品質ももちろん日本と同じ。最近スペインはめっきり寒くなってきたが、これなら余裕で秋を乗り越えられそうである。そもそも私は日本人。「コイツに派手な服は着こなせないだろう」という配慮があってのことかもしれぬ。それに言われてみれば、私ってなかなかグリーン似合うやん。

ちなみに……あくまでも個人的な感覚ではあるが、ユニクロ・マドリード店はスペインの平均的な衣料品店と比べ、スタッフたちの接客対応が非常に優れていると感じた。世界中どこへ行っても変わらぬクオリティとラインナップをお届けしてくれるユニクロ。今後さらに多くの国に進出してほしい。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 ユニクロ セラーノマドリード
住所 Calle de Goya, 6, 28001 Madrid
時間 9:00〜21:00(日曜日のみ12:00〜20:00)

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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