言わずと知れたパスタのチェーン店、五右衛門。
特にテレビCMを見たことないのになぜかみんな知っていて、そしてなぜかいつも並んでいる。
そんな五右衛門さん、冷凍パスタソースを売ってくれているらしい。
このパスタソースを使って私の積年の夢を叶えてみたいと思う。
都会のオアシス、五右衛門
五右衛門は品川とか新橋とか、結構都心に店舗があるので、筆者は会社の外出時なんかによくお世話になることが多い。
パスタのお店なのにその名前からして和風で、フォークではなくお箸で食べることを是としている。
店内はいつもほどよく薄暗い。店員さんも付かず離れずの接客で、どんな人でも落ち着けるような雰囲気がある。まさに都会のオアシスだ。
お店の味を自宅で楽しめるパスタソース
そんな癒しの存在、五右衛門のパスタを自宅でも味わえるようになった。公式オンラインショップからパスタソースが購入できるのだ。
冷凍のソースと調味料、トッピングがセットになっており、温めてパスタと和えればお家で五右衛門の味を堪能できる。最高じゃんね。
このソースを使って、ひとつかなえたい夢がある。
まず、店頭のとあるメニューについて語らせてほしい。
ゴキゲンメニュー「ハーフ&ハーフ」の落とし穴
五右衛門にはそれはそれはたくさんのメニューがある。あれも食べたいこれも食べたい……と悩むこと必至だ。
そんな人のために、あるのが「ハーフ&ハーフ」。2種のパスタを同時に楽しめるゴキゲンなメニューである。
筆者がいつも頼むのはAセットだ。なぜなら海老とチーズが大好きなので。
ふたつの味を一度に楽しめるなんて、考えた人は絶対に食いしん坊に違いない。マブダチになれそう。
しかし私は、このハーフ&ハーフに物申したいことがある。
パスタをッ 自由にッ 組み合わせさせてほしい……ッ!!!
わがままを言えば、本当はAセットの炙りたらこが明太子だったらなあ、とかねてから思っていた。明太子が好きなので。
恥を承知でお客様相談室に好きな組み合わせのパスタを頼めないか聞いてみると、ハーフサイズ用の量や調理手順のレシピを設定していないため、不可とのこと。そっかあ……。
そう諦めかけていた時に出会ったのが前述の冷凍パスタソースである。
これを頼めば、お家で好きなハーフ&ハーフが楽しめるのでは???
そんな一縷の望みをかけ、筆者はさっそくオンラインショップからパスタソースを注文したのだった……(長いあらすじがここで終わります)。
オンリーワンハーフ&ハーフを求めて
個人的ベストな明太子パスタは「明太子と海老としめじの青じそ風味」だ。これと「たっぷり海老とモッツァレラチーズのトマトクリーム」の組み合わせがマイベストハーフ&ハーフとなるに違いない。海老が好きすぎである。
しかし残念なことに、この「明太子と海老としめじの青じそ風味」は冷凍パスタソースのラインナップに選ばれていない。思うに、たらこや明太子などの生の海鮮はレトルトにしにくいのかもしれない。
となればひとつは勘で作るまでだ。こちとら「海老とモッツァレラチーズのトマトクリーム」のソースは頼んであるんだ!
注文から2~3日ですぐに届いたパスタソースがこちら。
自分で作ろうとすると手がにんにく臭くなったり、海老の殻や背ワタを取ったりで多くの工程がある。でもこれはたったの6ステップ。なんて簡単なんだ!早速作っちゃう。
2コマでできてしまった。所要時間はパスタの茹で時間の8分。町中華くらいの早さだ。
あとは想像で作った「明太子と海老としめじの青じそ風味」をあのお盆に並べれば、私の夢が、叶う。
これのためだけに半円のお盆を買った。それっぽいスープとサラダも作った。
われながら、かなり、五右衛門だ。家にいるのにちょっとソワソワする。
はあ、うれしい。夢が叶ったんだ。ありがとう五右衛門。ありがとうオンラインショップ。
いざ、実食をしてみたいと思います。
どっちを食べても海老、海老天国
まずはお店の味、トマトの方をいただきます。
まさにお店の味そのものだ。家で五右衛門を食べている。
レトルトとなると若干味が違ったりするのかな、と思っていたのだが、そんなことはない。マイルドなトマトソースとほんのり海老の旨味が広がるあの味である。
これ、冷凍庫に常備しておきたいな。でも毎日食べちゃうんだろうな。作るの簡単だし。一人暮らしのお子さんへの仕送りとか、ちょっとした贈り物とかに喜ばれそうな感じ。
嬉しいな。おうちで食べられちゃうんだもんな。しかも隣には明太子のパスタもあるんだもんね。
完全に想像で作ったが、もともとが明太子そのものの味を生かしたパスタということもあり、広義的にはお店の味と一緒であろうという感じに仕上げることができた。おいしい。
そしてどちらを食べても大好きな海老がある。かたや同じく好物のチーズ、かたや明太子と交わり合い、私の心を満たしてくれる。なんて最高なハーフ&ハーフなんだ。
夢は願えば叶う。さもなくば自分で強引に叶えてしまえばいい。
今世ではもう一生麺類の量を間違える覚悟で
お客様相談室でご回答いただいたように、一皿メニューとハーフ&ハーフでは量や味付けの濃度が違う。
それを見越して今回のハーフ&ハーフのトマト側は1人前にした。そしてなんとなくいける気がして明太子の方も1人前で作ってしまった。計2人前を食べる必要がある。部活のあとでもないのに。もうハーフ&ハーフじゃない。ダブルだ。
私はいつも麺類の量を間違える。多分一生だ。もう諦めた。
でも、この世にパスタを1人前きっかりしか茹でない人間が存在するでしょうか?(いや、ない)