フレンチプレスおすすめ4選。自宅でおいしいコーヒーが楽しみたい人必見!

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ちょっといい朝になりそう。

今はさまざまな「おうちカフェ用」のコーヒーメーカーがありますが、中でも手軽に短時間で風味豊かな一杯を淹れられるのが、フレンチプレスです。日本では紅茶のイメージが強い器具かもしれませんが、コーヒー豆独特のうまみや油分を逃すことなく楽しめるのが特徴。今回はレビューサイトWirecutterが厳選した「おすすめフレンチプレス4選」をお届けします!


手ごろな価格でおいしいコーヒーが楽しめるコーヒーメーカーをお探しの方には、断然フレンチプレスをおすすめします。手軽にコーヒーを抽出できますし、ドリップマシンのようにカウンタースペースを占有することも、高い技術を求められることもありません。Wirecutterでは15台のマシンで75杯以上のコーヒーを作って比較検討し、最高のフレンチプレスはEspro P3に決定しました!外観はエレガントで、使い方もお手入れも簡単。独自の二重フィルターが、よりリッチで味わい深い一杯を生み出します。粉残りが少ないのもポイントです。

なめらかで鮮やかなコーヒーを楽しめるおすすめ第1位:Espro P3 フレンチプレス

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Image: Wirecutter

フレンチプレスの最高峰。革新的なフィルターで、鮮やかで滑らかなコーヒーを淹れることができます。

なめらかでムラのない味わいを提供する商品をお探しなら、Espro P3フレンチプレスがおすすめ。Esproシリーズはいずれもバスケット型の二重フィルターを採用しており、一般的なフィルターよりも目が細かく、ドリップ式同様に粉残りのない状態を保つことができます。フィルターがお湯と粉を遠ざけてくれるので、時間がたっても嫌な苦みが気になりません。今回のテストでは、1時間放置したあともおいしく飲めました。

スッキリしたフォルムはもちろん、食洗機対応なのはありがたい。P3 は以前、ハイエンド版として紹介していましたが、価格が下がったのでお気に入りランク急上昇。何よりもおいしいコーヒーが淹れられることから、今回見事おすすめナンバーワンの地位を獲得しました。

フレンチプレスは人気上昇中で、Esproも在庫薄の状態が続いています。P3が見つからない場合は同等機能を持つ同社の別モデルを検討してもいいかもしれません。

クラシックな外観と深い味わいが魅力のおすすめ第2位:Bodum Chambord

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Image: Wirecutter

堅実なフレンチプレス。ヨルゲン・ボダム氏が70年代に発表して一躍人気となったプレスは、低価格で注ぎ心地の安定感が魅力。クラシックなデザインも素敵です。

Bodum Chambordのコーヒーはムラのない深い味わいで、見事の一言。鮮やかで粉残りのないEspro P3もいいですが、より深い味わいを求める方にはChambordのほうがいいかもしれません。1970年代から変わらぬクラシック感もこのモデルの魅力。シンプルなガラス製のビーカーとエレガントなフレームは洗練されており、スチールフィルターはキズやべたつきを気にせずにギュッと押し下げることができます。Chambord製品はすべて食洗機対応なので、お手入れもラクラク。交換部品が別売されているので、万が一破損しても安心です。

カラーバリエ豊富なコスパ最高フレンチプレス:Bodum Caffettiera

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Image: Wirecutter

コスパ最高の一杯を提供。Caffettieraは、Chambordと同じクラシック路線ですが、フレームにプラスチックを採用。ピスタチオやストロベリーといったカラーバリエーションも楽しいです。

Bodum Caffettieraは、Chambordの味わいを2分の1の価格で楽しめる優れもの。フィルター、ガラス製ビーカー、フレームはChambordと変わりませんが、トップ(蓋)部分にプラスチックを採用していることから、価格が大幅にダウン。パステルカラーで見た目も華やかなので、カウンターに出しっぱなしにしてもOK。

アウトドアにもおすすめ!保温OKで落としても割れないハイエンド:Espro P6フレンチプレス

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Image: Wirecutter

最高級のフレンチプレス P6は他のEspro同様に優れたろ過機能を持ち、二重壁のジャグで保温性も抜群。カラーはツヤ消しステンレスとマットブラックの2種類。

Espro P6フレンチプレスはちょっとお高めですが、おすすめのハイエンド機種。超微細な二重フィルターを搭載したステンレス製で、落としても割れる心配がありません。二重構造なので、1時間はコーヒーを保温してくれます。他のEspro製品同様、一度プレスすると抽出が止まるので、数時間コーヒーを入れっぱなしでも苦みや酸味が気になりません。P6が手に入りにくければ、少し予算を上乗せしてEspro P7を選んでもいいでしょう。ちなみに、P7はハンドルがプラスチックではなくカーブしたステンレスになっています。

フレンチプレスをおすすめしたい人

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Photo: Michael Murtaugh

フレンチプレスは、「忙しくてじっくりドリップする時間がない」という方、大きなエスプレッソマシンを置くスペースがない方、そこまで高額の予算はかけられないという方におすすめです。ペーパーフィルターも不要で、小ぶりなキッチンでも場所をとらないコンパクトボディ。じっくりドリップする必要がなく、お湯とコーヒー粉さえ用意すれば4分でおいしいコーヒーができあがります。

今回、Wirecutterでは主にビーカーの材質と強度、サイズ、フィルター性能、お手入れ方法(食洗機対応など)、そして何よりコーヒーの味わいをもとにおすすめ品を選定しました。では各製品について、詳しくご紹介していきましょう!

なめらかで鮮やかなコーヒーを楽しめるおすすめ第1位:Espro P3 フレンチプレス

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Image: Michael Murtaugh

鮮やかで切れのあるコーヒーを楽しみたいなら、Espro P3フレンチプレスがイチオシです。この価格帯では最もバランスが良く、すっきりとしたなめらかな味わいになります。使い方も簡単。Counter Culture CoffeeのForty-Sixというコーヒー豆を使用したところ、甘さとスモーキーな香りが際立ちました。

バスケット型のマイクロフィルターを2つ備えているので、他の製品と一味違う頼もしい仕様に。使用時にはフィルター同士がロックされていますが、バラバラに外して洗えます。この、ロックする作業は慣れるまで手こずるかもしれませんが、すぐに使いこなせるようになるでしょう。ガーゼ上のメッシュは一般的なフレンチプレスフィルターの9~12倍の細かさで、逃げやすい細かい粉もフィルターがしっかりキャッチ。

下まで押し込んだフィルターがコーヒー粉と一緒に少量のコーヒーを閉じ込め、本体のコーヒーが濃くなりすぎることはありません。4分以上ビーカーに入れたままでも、他製品のような苦みや「抽出しすぎ」になることはありませんでした。プランジャーはゴム製で密閉性が高い分、Bodum製品と比べると押しにくいと感じるかもしれません。

Wirecutterのテストでは出来上がったコーヒーの半分をマグカップに注ぎ、残りの半分はプレス内に2時間放置して一定時間ごとの味をチェックしてみました。10分後、20分後、40分後まではプレスに残したコーヒーもマグカップのコーヒーと変わらぬ味でした。1時間たつとさすがに苦味が増しましたが、気になるほどではなく、Esproの「看板に偽りなし」です。

P3のガラス製ビーカーは他製品よりも厚く断熱性が高いので、Bodum製品よりも長くコーヒーの温度を保つことができます。ただ、標準的なビーカーよりもやや壊れやすいのが難点。Esproはビーカーやフィルターなどの交換部品もそろっているので安心ですが、在庫切れになることも多いのでご注意ください。

気になる点

Esproの上位モデルと比べると、若干ビジュアル面で見劣りします。ガラス部分にあれほど印字されている理由も、謎。ただフレンチプレスに大事なのはビーカーの見た目より、コーヒーの味です。注ぎやすさや雑味と粉っぽさのないコーヒーを重視する方は、P3が最善の選択だと思います。

「抽出後、底に水っぽいドロドロしたものが残る」という不満の声もありますが、このドロドロのおかげで粉残りのないなめらかなコーヒーができる、というのも一理あります。Esproの長期テストに携わるWirecutterスタッフも同意しています。

それでもお手入れの際に底のドロドロが嫌だったり、溜まった水分(コーヒー?)がもったいないと思われる場合は、底までプレスした後に一度少し浮かせて、再度押し直す、という手もあるようです(Redditユーザーからの提案)。コーヒーの味が変わってしまうかもしれませんが、気になる方はお試しください。お手入れ前にこの作業をすれば、コーヒー豆の粉カスから水分が抜けて廃棄しやすくなるかもしれません。

ガラス製ビーカーを割ってしまっても、ビーカーだけ別売りしているので大丈夫。ただし安くありませんし、在庫薄状態も続いていますので、割るのが心配な方はワンランク上でステンレス製のEspro P6をご検討ください。本体代金は高めですが、おっちょこちょいを自認されている方には長い目で見て割安になるかと思います。

また、フレンチプレスの中には少量のコーヒーを作れるものもありますが、Esproは二重フィルターになっているため、たとえば900mlのプレスで680ml未満のコーヒーを作れません。もし少量でも淹れられる製品をお探しなら、今回ご紹介するBodum製品を検討することをおすすめします。「いやいや、もうEsproしか考えられない」というのであれば、ハイエンドのP7 モデルになります。こちらはメタル使用でカラーバリエも多い分、価格も高めですが、510mlサイズで340mlのコーヒーを淹れることができます。

クラシックな外観と深い味わいが魅力のおすすめ第2位:Bodum Chambord

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Photo: Michael Murtaugh

Bodum Chambord(容量約960ml)で淹れたコーヒーは風味豊か。カップの中にほとんど粉が残りません。1970年代にデザインされたChambordは、「これぞフレンチプレス」という外観。味わいは鮮やかとはいえませんが、クラシックなプレスの味わいを好むファンも多いと思います。Espro P3と比べてオンラインでも店頭でも見つけやすいので、P3が手に入らなかったときの代替品としてもおすすめです。

シンメトリーデザインのスチール製ボディはちょっと高級な印象。小さな足があり熱くなったビーカーをカウンターから1.5cmほど浮かせてくれるので、勢いよく置いてしまっても割れにくいのが嬉しいです。光沢のあるフレームは、どんなキッチンにもフィットします。

今回のテイスティングでは、コーヒーに濁りが少ないことやほかのプレス機で淹れたものよりおいしい(Espro3を除く)と評価されました。コーヒーの持つ風味をうまく引き立たせてくれるのも、ポイントです。カップに残るコーヒー粉が少ないのは、ステンレス製のスパイラルプレートと細かいメッシュフィルターのおかげ。

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Photo: Michael Murtaugh

ガラス製のビーカーはEsproに比べて薄いので、保温性はやや劣ります。ただ、プレスにコーヒーを長時間入れっぱなしにする人は少ないでしょうから、大きな問題ではありません。プランジャーも自由に動きます。

スチール製のフレームはプラスチックと比べてエレガント。ただ、ガラス製のビーカーはステンレスほど頑丈ではないので、取り扱いには注意が必要です。ガラスが薄めなので特に気をつけてください。ちなみにビーカーを割ってしまっても、スペアパーツとして追加購入することも可能です。

カラバリ豊富でコスパ最高フレンチプレス:Bodum Caffettiera

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Photo: Michael Murtaugh

Bodum Caffettiera(容量約970ml)はChambordと同等の性能を持ちながら、価格はほぼ半額。蓋とハンドルはプラスチック製で色の種類が豊富なのが魅力です。ちなみにビーカーやプランジャー、ビーカー、プランジャー、フィルターはChambordと違いはありません。破格といえる価格ながら、うっすら粉の残るバランスの取れた味わいも健在です。

以前は低価格のBrazilというモデルがランクインしていたのですが、スタイリッシュで長期間使っていても傷みにくいことから、今回はCaffettieraをコスパナンバーワン製品に選出しました。フレームなしのシンプルなデザインがいいという方には、今もBrazilがおすすめです。価格もほぼ同じです。

CaffettieraのビーカーはChambordと同様、ガラス製なので壊れやすいのが難点です。ビーカーは別売りされていますが、価格がCaffettieraの新品よりも高くなっているので、これもちょっと残念。プラスチック製の蓋はキズがつきやすそうですが、フレンチプレスとしての機能には特に影響なさそうです。

アウトドアにもおすすめ!保温OKで落としても割れないハイエンド:Espro P6フレンチプレス

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Photo: Michael Murtaugh

モダンなフレンチプレスで淹れた「なめらかで調和のとれたコーヒー」が飲みたいという方にはEspro P6 フレンチプレス(容量約950ml)をおすすめします。ガラス製のビーカーは割ってしまいそうで不安…という方にも最適です。マットブラックとツヤ消しステンレスのおしゃれな2カラーで、Espro P3と同じ超微細メッシュのダブルフィルターを搭載。味わいはしっかり抽出しつつ、余分なコーヒー粉が混ざらないようろ過してくれます。

P6のボディは断熱性の高い二重構造で、ガラス製のプレス機よりも長時間コーヒーを保温することができます。コーヒーを淹れてから2時間放置しても、十分に温かかったです(アツアツとまではいきませんでした)。ただ、そもそもプレスしたままの状態でコーヒーを放置する良くないので、保温機能はそれほど重要とはいえないでしょう。

Bodumのような従来式のプレスでは長時間コーヒーを入れっぱなしにしておくと抽出が進み、苦くなることがあります。しかしP6はP3同様、バスケット型の二重フィルターを採用しており、すぐにコーヒーの大部分がコーヒー粉から分離されるので、抽出が緩やかになります。つまり、1時間くらいなら入れっぱなしにしておいてもほとんど味に変化がありません。それ以上時間が経過すると苦くなりすぎることがあるので、その場合は別の容器に移しましょう

P6の価格はEspro P3の倍ですから、ちょっとした贅沢品です。それでもガラス製のビーカーを割って買い替えることを考えたら、無駄な投資ではありません。デザインもスタイリッシュなので、贈り物としてもおすすめです。

P6は耐久性のあるステンレス製のビーカーを採用し、その価値も味も外観も文句ありませんが、ハンドルがプラスチックなのが気になる方もいるかもしれません。全面メタル製、あるいは豪華なマットホワイト仕立てのデザインがお好みの方は、Espro P7をどうぞ。人気も高く、以前はこちらでもランキングに登場していた機種ですが、価格はP6より40ドル(約5,000円)も高く、それでいて性能は変わりません。

もう少し低価格のステンレス製プレスをお探しの方もいるかもしれませんが、今回のテストではあまり良い製品には出会えませんでした。強いて言えばCoffee Gatorプレスが低価格で使いやすいかもしれません。

まだある!おすすめのフレンチプレス

Espro製品

Esproの二重フィルターは欲しいけど、P3やP6とは違うデザインの製品が欲しいという方に朗報です。さらに3つのEspro製品をテストしてみたところ、いずれもハズレなしという結果に。Espro P5はP3と同等の性能を持ち、造りも変わりませんが、フレームはプラスチックではなくメタル製。光沢のあるステンレスと甘美な銅仕立ての2バリエ。Espro P7は、P6と同じ二重構造のステンレス製ビーカーを採用し、カーブしたメタル製のハンドルとカラーバリエーションが魅力です。

Bodum製品

Bodum Brazilは以前、コスパ最高の製品としてご紹介していました。レトロで可愛いCaffettieraよりもモダンでミニマルな外観が好み、という方には今もBrazilがおすすめです。Columbiaもステンレス製で魅力的ですが、ハンドルがビーカーに近すぎて、デザイン面でやや劣ります。

Stanleyはレトロな雰囲気が魅力。特大サイズのフレンチプレスは悪くありませんが、プランジャーが緩すぎてコーヒーが濁りやすいのが難点です。

今後楽しみなこと

IKEA Upphettaフレンチプレスが「安くて使いやすい」「Bodum製品にも劣らない」というコメントを読者の方からいただいているので、近々Wirecutterが厳選した製品との比較テストをしてみたいと思います。

※価格など表示内容は執筆現在のものです。変更の可能性もありますので、販売ページをご確認ください。

©2022 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.

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