ライフハッカー[日本版]2022年2月7日掲載の記事より転載
iPhoneのアラームが、やさしい目覚ましとは程遠いのはご存知でしょう。
デフォルトの目覚まし音は、「レーダー」というギョッとするような耳に突っかかるトゲトゲした音です。
競合他社、特にサムソンの目覚まし音とは対照的で、Appleは熟睡しているユーザー全員を罰するために、この目覚まし音をデフォルトにしたのではないかと思えます。
ですが、この目覚まし音に悩まされる必要はありません。Appleは、もっとやさしい目覚まし音もiPhoneに入れています。
iPhoneの隠れた目覚まし音を使う方法
通常の目覚まし音を使うのではなく、iPhoneの「睡眠」にある目覚まし音を使ってみてください。
この「睡眠」機能は、就寝時刻と起床時刻を設定して、規則正しい睡眠スケジュールになるよう手助けするものです。
寝る前にiPhoneを使わないようにしたり、毎晩の自分の睡眠時間を記録したりするのに便利なツールですが、何より素晴らしい9つの目覚まし音があります。
「レーダー」や他のiOSの着信音と違って、ここの目覚まし音は朝やさしく起こすためにつくられたものです。やさしいピアノやベルの音、鳥の鳴き声であれば、ドキッとするおなじみの嫌なチャイム音に比べれば、はるかにマシですよね。
Appleが、どうしてこの目覚まし音を「睡眠」機能の中にしか入れていないのかわかりません。
この「睡眠」機能を見つけるには、まず「ヘルスケア」アプリを開き、「ブラウズ」タブをタップして、「睡眠」を選びます。
そこで、「睡眠スケジュールを設定」が表示されているはずなので、そこから画面上の指示にしたがって(下の動画を参照)、自分の睡眠スケジュールを設定。
「睡眠準備ショートカット」など、設定しなくていいオプションは、後で設定することもできるので、飛ばしてください。
アラーム音を設定する
睡眠スケジュールの設定をしたら、目覚まし音を変更することができます。
「睡眠」タブで、「スケジュール」の下にある「編集」をタップ、もしくは「時計」アプリで、「睡眠|起床」のアラームの横にある「変更」をタップして、「サウンドと触覚」をタップ。
ここに9種類の目覚まし音が表示されます。
「夜明け」がデフォルトで、私はこれが気に入っていますが、すべての音を聴いてみて、自分の朝の目覚まし音としてピッタリなものを選びましょう。
この「睡眠」機能は、通常の「アラーム」機能よりも覚悟がいりそうに思えるかもしれませんが、ご心配なく。無理する必要はありませんし、スケジュールをきちんと守る必要もありません。
iPhoneが睡眠の準備に入らないようにしたい場合は、「睡眠」の設定ページで「睡眠準備」と「睡眠準備のショートカット」を無効にすることができます。
「通常スケジュール」の「オプション」から、「“睡眠”集中モード」の中で、ロック画面の通知を減らす「睡眠用画面」や、「睡眠リマインダー」などの機能を無効にできますよ。
このようなオプションを自分の好きなようにカスタマイズすれば、iOSの「睡眠」機能を使っても、通常のアラームを使うのと大して違わないと感じるかもしれませんが、目覚まし音がはるかにマシになるという付加価値があります。
「Sleep Cycle」などサードパーティのアプリを使う
朝の目覚めを改善する方法は、iPhoneの「睡眠」機能を使うだけではありません。
睡眠サイクルの間に起こることを予測するために夜間の睡眠習慣を記録する、「Sleep Cycle」のような人気のサードパーティのアプリを使うという手もあります。
睡眠サイクルの眠りの浅い状態の時に起こしてくれるので、起きるのがそこまで辛く感じません。睡眠サイクルの最も眠りの浅い瞬間を見つけて起こすので、起床したい時間を30分の幅で選び、目覚ましの時刻を具体的に設定しないのです。
たとえば、朝6時30分に起きたい場合は、「Sleep Cycle」で6時〜6時30分の範囲で設定すると、その間の睡眠サイクルで一番眠りの浅い時に目覚ましを鳴らしてくれます。
無料版の「Sleep Cycle」でも、いくつかやさしい目覚まし音があります。有料版の場合は、さらに18種類の目覚まし音が追加されますよ。
しかし、このアプリの場合は、やさしい目覚まし音で起こしてくれることよりも、睡眠サイクルで一番眠りの浅い時に起こしてくれる方がかなり重宝すると思います。