ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、6億7000万光年先の銀河

GIZMODO

巨大なリングみたい

このところはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡ばかりが注目されていますが、1990年から宇宙で活躍しているハッブル宇宙望遠鏡も美しい光景を撮り続けています。

ハッブル宇宙望遠鏡による最新画像は、地球から6億7000万光年離れた南天のエリダヌス座方向にある合体銀河Arp-Madore 417-391を捉えた1枚。NASAは、「2つの銀河が重力によってゆがんで巨大なリング状にねじれ、それらの中心部が並んで収まっています」と説明しています。

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Arp-Madore 417-391を拡大した画像
Image: ESA/Hubble & NASA, Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA, J. Dalcanton

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載の掃天観測用高性能カメラ(ACS)で撮影されました。ACSはまさにこういった遠く離れた古代の銀河を観測するために設計されたカメラです。ハッブルは2020年代末に引退することになっているものの、NASAとSpaceXは老朽化しつつある同望遠鏡の寿命を延ばす計画を立てています。

天文学者らは現在、これまでで最も素晴らしい天体画像を既にいくつも捉えているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の探索ツールとしてハッブル宇宙望遠鏡を活用。予定された観測を行なっていないときのハッブルであまり知られていない銀河を調べ、ウェッブにフォローアップ観測してもらう興味深い銀河をリストにまとめるという流れです。

Arp-Madore 417-391は、顔のように見える銀河を含む数多の相互作用銀河をまとめたArp-Madoreカタログに掲載されている天体のひとつです。

Source: NASA(1, 2, 3),

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