KIRIN午後の紅茶レモンティーに、「ヌワラエリア」なるものが15%入っていることをご存じだろうか。一体ヌワラエリアとはなにものか?取り寄せて飲んでみた。
誰しも一度は飲んだことがあるであろう、午後の紅茶のレモンティー。先日ふと成分表を見てみたら、こんな表記があった。
ヌワラエリア…?初めて見る単語だ。
わざわざカッコ内に記載するということは、おそらく重要な成分なのだろう。15%入っていることをアピールしたくなるほど、午後の紅茶の根幹をなすなにか。レモンティーのトロの部分。
調べてみたところ、ヌワラエリアはスリランカの都市の名前であった。酒の「シャンパーニュ」や「カルヴァドス」などと同じパターンで、土地の名前がそのまま付いている茶葉らしい。
午後の紅茶レモンティーに「ヌワラエリア」が入れられたのは、2021年3月のリニューアルのときのこと。ストレートティー、ミルクティー、そしてレモンティーに、それぞれの味わいにあった産地の茶葉を一部使用することになったそうだ。
筆者は思う。15%だけ入れることで美味しさがアップするなら、100%ヌワラエリアはかなり美味しいのではないか…?と。
さ〜てこいつで激うまレモンティーを淹れてやるぞ〜と、おいしいお茶の淹れ方を調べていたときのことだ。
伊藤園によるお茶の説明文で、このような記載があるのを見つけてしまった。
緑茶に似た適度な渋みと優雅でデリケートな花香が特徴で、ストレートティーとして楽しむのが最適です。
「ストレートティーとして楽しむのが最適です。」
レモンティーにこそ合う!と主張するKIRINと、ストレートティーが最適という伊藤園。これは…つまり……
戦争(バトル)ってこと?
ちなみに、この茶葉を買ったお店にも「ストレートが一番のお勧めです。」とあった。ややKIRINが劣勢である。
お湯を入れたら、レモンのようなフルーティーな香りが立ってきた。なるほどこれはレモンティーにしたくなる気持ちもわかる。
この時点でレモンっぽかった香りはやや甘くなり、はちみつレモンの印象に。
バラ!とかユリ!とかの華やかな香りというより、春の小花を切ったときや、菊の花をかいだときのような、やや青い感じ。
クセがなく、いい香りの美味しいお茶だった。「なにこれすげーうまい!」というよりも、「毎日飲めたらうれしいな〜」のタイプ。
渋みが少なく、香りが良いため、個人的にはこのままで十分…と言いたいところだが、やはりレモンを入れねばならぬ。
格段に飲みやすくなってしまった。飲みやすいというのは、この場合「ゴクゴク飲むタイプの飲み物になった」という意味だ。
なるほど、外で飲むことが多いペットボトルの紅茶に求められるのは、優雅なティータイムというよりも気軽な飲みやすさなのか。
ヌワラエリア時体が美味しい紅茶なため、ぜひ気軽に買って試してみていただきたい。