スマホ1台で手軽に物体を3Dスキャンできるアプリ「Trnio 3D Scanner」を使ってみた

GIGAZINE



iPhoneを利用して物体の3Dスキャンを行うアプリは複数存在しますが、その多くはLiDARスキャナ(測距センサー)が必須で、LiDARスキャナを搭載していないモデルでは使用できません。iPhone向けアプリの「Trnio 3D Scanner」なら、LiDARスキャナを搭載していないモデルでもカメラを使った3Dスキャンが可能とのことなので、実際に使って物体の3Dスキャン手順を確かめてみました。

Trnio 3D Scanner
https://www.trnio.com/

・目次
◆1:Trnio 3D Scannerのインストール手順
◆2:色んな物体を3Dスキャンしてみた
◆3:3Dデータの出力手順

◆1:Trnio 3D Scannerのインストール手順
まずは、以下のリンクからTrnio 3D Scannerの配布ページにアクセスします。Trnio 3D ScannerはiPhone・iPad・iPod touchで利用できますが、今回はiPhone 13で使ってみます。

「Trnio 3D Scanner」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/trnio/id683053382

Trnio 3D Scannerは有料アプリで、記事作成時点の価格は610円です。Trnio 3D Scannerを購入するべく「¥610」と記されたボタンをタップ。


次に「支払い」をタップします。


Trnio 3D Scannerのインストールが完了したら、「開く」をタップ。


Trnio 3D Scannerの初回起動時にはログインを求められます。今回はアカウントを持っていなかったので「Sign Up」をタップしてアカウントを作成することにしました。


アカウント作成画面が表示されたら上から順にユーザーネーム・パスワード・メールアドレスを入力して「Sign Up」をタップします。


ログインに成功すると、通知の送信許可を求められるので「許可」をタップ。これでTrnio 3D Scannerのインストールと初期設定は完了です。


◆2:色んな物体を3Dスキャンしてみた
Trnio 3D Scannerで物体を3Dスキャンするには、画面左下のカメラアイコンをタップします。


初回は位置情報の使用許可を求められるので「Appの使用中は許可」をタップ。


さらにカメラへのアクセス許可を求められるので「OK」をタップします。


また、初回はチュートリアルを閲覧するように促されるので「YES」をタップして……


表示されるチュートリアルを閲覧し、内容を理解したら左上の「完了」をタップします。


後は、スキャンしたい物体にiPhoneを向けて、シャッターボタンを押し、物体の周囲を動けばOK。


以下のムービーでは、実際に物体の周囲を歩き回りながら3Dスキャンする様子を確認できます。

iPhone向け3Dスキャナー「Trnio 3D Scanner」で物体をスキャンする様子 – YouTube
[embedded content]

十分なデータが集まると、画面に3Dデータを作成するか否かの確認ダイアログが表示されるので「YES」をタップし……


保存が完了したら「OK」をタップします。


スキャンしたデータはTrnio 3D Scannerのサーバーにアップロードされ、自動的に3Dモデルが作成されます。この時、サーバーへのデータアップロードにインターネット通信が必須。また、サーバーの順番待ち状況などによっては、3Dモデルの作成に数十分かかることもあります。


しばらく待機して3Dモデルの作成が完了したら、閲覧したい3Dモデルをタップします。


今回作成した脚立の3Dモデルはこんな感じ。3Dモデリングアプリで少しの修正を加えれば作品に利用できそうな品質です。

「Trnio 3D Scanner」でスキャンした3Dデータはこんな感じ – YouTube
[embedded content]

Trnio 3D Scannerでは、以下のような壁に面した場所に配置された物体もスキャンできます。


実際に壁に面した人形をスキャンする様子は、以下のムービーで確認できます。

「Trnio 3D Scanner」を使ってiPhoneで人形を3Dスキャンする様子 – YouTube
[embedded content]

◆3:3Dデータの出力手順
Trnio 3D Scannerで作成した3DモデルはOBJファイルとして出力できます。3Dモデルを出力するには、出力したい3Dモデルを表示させた状態で右上の共有ボタンをタップ。


次に出力形式の選択肢が表示されるので、「3D Mesh(OBJ)」をタップします。


あとは、共有メニューから好みの方法で出力可能です。


3DモデルのデータはZIP形式で出力されます。


ZIPファイルを解凍すると、OBJファイルやテクスチャファイルが格納されていました。このOBJファイルを開けば……


対応アプリで3Dモデルの閲覧や編集が可能です。


Trnio 3D Scannerを使えば特殊な機材を準備する必要なく手軽に物体を3Dスキャンできるので、CG系の作品作成などに役立ちそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

Source

タイトルとURLをコピーしました