CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は2月12日と13日の2日間、武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催されたイベント「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 8thLIVE Twelw@ve」の模様をお届けする。
これは、バンダイナムコエンターテインメントがモバイルゲームを基点として多方面に展開している「アイドルマスター ミリオンライブ!」をテーマに、登場するアイドルの声を担当しているキャスト陣によるライブイベント。
今回は、開催日がバレンタインデーを間近に控えた時期ということもあり、バレンタインをテーマに据えたもの。あわせて、スマートフォン向けゲームアプリ「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」(ミリシタ)のゲーム内イベント「プラチナスターツアー」や、CD「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE」シリーズで描かれている、各ユニットにフィーチャーした内容となっていた。
有観客での開催となり、場内では新型コロナウイルスの影響と感染拡大防止、ならびに飛沫防止の観点から、公演中での発声をともなう歓声やコールは控える形となっていた。そのため集まった“プロデューサーさん”(※アイドルマスターシリーズのファンのこと)は、キャストからの問いかけやパフォーマンスに対して、拍手を送ったりコンサートライトを振って応えていた。また、アソビストア内「ASOBISTAGE」によるオンライン中継もあわせて実施。トークパートの一部では、そこで投稿されたコメントがステージのビジョンに映し出される連動要素も導入されていた。
出演したのは、1日目は郁原ゆうさん(エミリー スチュアート役)、稲川英里さん(大神環役)、雨宮天さん(北沢志保役)、香里有佐さん(桜守歌織役)、角元明日香さん(島原エレナ役)、南早紀さん(白石紬役)、渡部恵子さん(周防桃子役)、種田梨沙さん(田中琴葉役)、諏訪彩花さん(徳川まつり役)、藤井ゆきよさん(所恵美役)、原嶋あかりさん(中谷育役)、髙橋ミナミさん(馬場このみ役)、浜崎奈々さん(福田のり子役)、村川梨衣さん(松田亜利沙役)、山口立花子さん(百瀬莉緒役)、木戸衣吹さん(矢吹可奈役)。2日目は山崎はるかさん(春日未来役)、田所あずささん(最上静香役)、Machicoさん(伊吹翼役)、平山笑美さん(北上麗花役)、大関英里さん(佐竹美奈子役)、近藤唯さん(篠宮可憐役)、愛美さん(ジュリア役)、駒形友梨さん(高山紗代子役)、末柄里恵さん(豊川風花役)、斉藤佑圭さん(永吉昴役)、野村香菜子さん(二階堂千鶴役)、小笠原早紀さん(野々原茜役)、麻倉ももさん(箱崎星梨花役)、阿部里果さん(真壁瑞希役)、桐谷蝶々さん(宮尾美也役)、夏川椎菜さん(望月杏奈役)、渡部優衣さん(横山奈緒役)、中村温姫さん(ロコ役)。両日ともに26曲ずつ、それぞれ3時間半を超えるステージとなっていた。
1日目の冒頭、765プロライブ劇場の事務員である青羽美咲、そして舞浜歩と高坂海美から注意事項などの前説があった後、オープニング映像が流れてライブ本編がスタート。従来は出演者全員が登場し1曲目の歌唱というのが定番的に行われていたが、今回はユニットの紹介映像を経て、6ユニットがそれぞれパフォーマンスを行うという流れに。それぞれのユニットが持ち歌となる2曲とカバー曲を披露した。
最初のユニットは「花咲夜」で、郁原さんと南さんが登場。1曲目となる「百花は月下に散りぬるを」では、ミリシタにも実装されている「十六夜ラディアータ」を再現したユニット衣装をまとい、そして同曲のMVさながらに扇子を手にしてパフォーマンス。篝火を彷彿とさせる炎が灯るなかで、舞と歌声で魅了するステージとなり、花咲夜が持つ和の雰囲気へと包み込んでいた。
トークのなかでは、花咲夜のメンバーで出演が見合わせとなった天空橋朋花役の小岩井ことりさんのことに触れ、小岩井さんといえば“ファンサ”(ファンサービス)が旺盛ということで、各階やアリーナのプロデューサーさんに向けてステージの端まで移動しながら挨拶をし、そして配信で見ているプロデューサーさんに向けても声をかけていた。
2曲目の「矛盾の月」では恋心を描いた楽曲を、和の雰囲気で表現。そして3曲目はカバー曲となる「俠気乱舞」。この曲は「THE IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 02」において、劇中劇となる任侠物をテーマにしたドラマ「果てしなく仁義ない戦い」をイメージした楽曲。扇子を手に歌い踊る姿はよりカッコよさが増したものとなり、和の世界観を持つ花咲夜にもマッチして、新たな魅力を引き出すものとなっていた。
2番目のユニットは「miraclesonic★expassion」で、浜崎さんと角元さんが登場。ユニット衣装「リバイバル・ダンサー」をまとっての1曲目は「My Evolution」。ハイテンポはダンスナンバーでステージにはミラーボールが現れるなど、ディスコさながらの雰囲気でパワフルな歌声を響かせていた。
トークでは2人がやりたいことということで、後に披露するユニット曲「絶対的Performer」の曲中にある「On・The・Wave!!」の掛け声にちなんで、場内を巻き込んだウェーブを実施。そして2曲目はカバーとなる「Sweet Sweet Soul」。もともとはユニット「アリエス」による“アッパーなフロアチューン”で、特徴となっているラップパートも、2人がキャストとなっているアイドルにあわせた内容かつ、バレンタインにあわせたものになるなど、さらなる盛り上げを作り上げていた。そして、3曲目にユニットの代表曲でもある「絶対的Performer」。ノリノリなダンスナンバーにのって2人が躍動。掛け声のところでは場内が一斉に高く手を挙げるなど、より一体感を生み出すステージとなっていた。
3番目のユニットは「TIntMe!」で、稲川さん、原嶋さん、渡部恵子さんが登場。まずはユニット曲「Arrive You ~それが運命でも~」を歌う。3人がキャストとなっているアイドルは、いずれも小学生。そんな3人が少し背伸びをしたような楽曲で、シックで気取った雰囲気のあるユニット衣装「プレティーン・プリテンダー」をまとい、夜のビル群を彷彿とさせる光景をビジョンに映し出すなかでパフォーマンス。可愛らしい歌声で大人の雰囲気を醸し出すという、ユニットの特徴を表したステージに。
さらに2曲目では、馬場このみのソロ曲「dear…」をカバー。本格派のラブソングをTIntMe!ならではの歌声で歌い、新たな一面をのぞかせるものに。トークでは、ユニット衣装で歌えたことの喜びとともに、「dear…」を歌うことは3人そろって驚いたことを語っていた。そして3曲目は「ライラックにつつまれて」。階段に腰掛けて歌声を響かせ、優しく柔らかい空気感を生み出していた。
4番目のユニットは「Sherry ‘n Cherry」で、髙橋さんと山口さんが登場。1曲目に披露したのは「夜と、明かりと。」。Sherry ‘n Cherryは、ミリシタのプラチナスターツアーにおいて大人のライブハウス「クラブミリオン」で歌うという描写があり、アダルティなアイドルであるこのみと莉緒のコンビで、ユニット衣装はドレス風な「シャルム・ニュイ」、さらにムーディーな楽曲ということも相まって、クラブミリオンにいるかのような大人の空間を作り出していた。続いては、三浦あずさのソロ曲カバーで「嘆きのFRACTION」。同曲のミリシタMVで描かれている、クラブミリオンのステージをイメージするような背景がビジョンに映し出されるなか、セクシーかつ情熱的にパフォーマンス。
トークでは、前々から2人でユニットを組みたいとアピールして、それが実現したことの喜びを語っていた。そして3曲目は「Cherry Colored Love」で、要所要所に盛り込まれたセクシーな振り付けや指先の動き、そして響き渡る歌声で魅了されるようなステージとなっていた。