ここ数年、紙巻きタバコを吸っている人の数が激減している。理由は周知の通り「加熱式タバコ」の普及に他ならない。特にフィリップモリスのIQOS（アイコス）を持つ人は多く、私もアイコスってるうちの1人だ。
なんと言っても臭いがつきにくいのが加熱式のいいところ。もう紙巻きに戻ることはないだろうなぁ〜と思っている最近なのだが、先日当サイトの亀沢記者からエジプト土産で海外のスティックをもらった。おぉ、エジプトにもアイコスがあるのか〜！
・事前調査
気になるのはどんな吸いごたえなのかということ、そして日本のものと比べて何がどう違うのかだろう。国にはその国の味や匂いがあるように、もしかしたらエジプトならでは……ピラミッドの風を感じられるかも！
……と期待したものの、元をたどれば同じフィリップモリス。文字こそ違えどスティックの入っている箱は日本のものと一緒である。何はともあれ文字が分からないながらも、どんなスティックがあるのかググりながら匂いを嗅いでみよう。
今回、手にしたのは全部で5種類。まずはTURQUOISE SELECTION（ターコイズセレクション）なるスティックだ。えぇっと、ターコイズは12月の誕生石で……文字の色は水色でいかにも爽やかな感じがする。とりあえず箱を開けてスティックを嗅いだら……メンソールかな？
続いてはAMBER SELECTION（アンバーセレクション）。ちなみにアンバーを直訳すると琥珀（こはく）のことなのだが、鼻を近づけてみるとなんだか実家や学校の保健室にあった救急箱の匂いがした。なんとなくヤバそう。
そして赤文字のSIENNA SELECTION（シエナセレクション）。シエナと読むのか、それともシェンナ（黄褐色の顔料）と読むのか。日本国内ということもあって、この文字を見たら「トヨタ」を連想するのは私だけだろうか？ ちなみに匂いはアンバーを弱くした救急箱。
お次はRUSSET SELECTION（ラシットセレクション）。ググったら女性用カバンがすぐさまヒットしたが、アイコスと関係ないはずなのでどんなフレーバーかは全く見当もつかない。特に匂いはキツくないけど、あえていうなら……救急箱？
最後はSILVER SELECTION（シルバーセレクション）。英字と同じく色もシルバー。匂いはタバコ葉で、これが一番ノーマルのような気がする。これも救急箱だったらどうしようと思っていただけにホッとひと安心。俗にいうレギュラーってやつだろうか。
・テイスティング
さて、なんとなく概要がつかめたところで実際に吸ってみよう。おそらくフレーバーで色分けされているだろうから、なんとなく正体が見えてくるに違いない。まずはメンソールらしきターコイズから。
うん、これは間違いなくメンソール。スゥ〜としていて、これと言って変な感じもしない。メンソール自体は弱めの部類に入るが、十分に合格ラインを超えている。いいよ、ターコイズ！
次に完全に救急箱だったアンバーセレクションを吸ってみた。いざ加熱すると匂いは……やはり救急箱。味はまぁね……といったところで、これしかないなら仕方なく吸うかなぁレベル。個人的にはお酒で酔ったときに吸うポジションである。エジプトの人たちはこういった匂いが好きなんだろうか。
続いてはトヨタ……じゃなくてシエナセレクション。匂いの時点で掴みどころがなく、吸ってもイマイチ正体が分からなかった。系統的にはレギュラーとしか言えず、うまくもまずくもない。あまりに分からないので自分の服に直接息を吐いて嗅いだら……おぉ、これはスゴくスパイシー！
と思ったが、我に返ってみたら匂ってきたのは昼食で食べた唐揚げであった。少なくともアンバーよりはよかったかな。うん。
ラシットセレクションはどうだ。匂いの時点だとアンバーが強救急箱だとしたらラシットは弱救急箱の位置づけだけにキツいのかなと思いきや、吸ってみたら匂いはほとんど気にならずアンバーとは違った。味としてはレギュラー系統で、これと相性のいい人は多そう。
ラストはシルバーセレクション。ヒーツなので全体的に薄めで雑味も少ないなか、もっともガツンときたのがコレ。辛み成分なのか喉が少しイガっとした気もする。レギュラー寄りの味で、独特なアイコスの匂いもあまりしなかったかな。って、そういえば……
日本にも「クリアシルバー」があることを思い出したので吸い比べたら……これ、一緒……ぽい。クリアシルバーも喉がイガっとしたし、多分そうなのではないだろうか。
なお、エジプトヒーツの値段は2021年11月時点で37エジプトポンド、日本円にすると268円だから日本（530円）の半額くらいの値段で買えるもよう。まだまだ海外に行けそうにないご時世だけど、いつか来る日のために参考になれば幸いだ。
そうだそうだ、アイコスというか加熱式タバコは持ち込みおよび使用についての規制が国によって異なる。常に変更される可能性もあるし、出発前には十分ご注意を。
