スマホなど電子機器のワイヤレス充電規格Qi。発表されたばかりのiPhone 16が、最新規格Qi2に対応していることがちょっと話題です。
このQi規格の国際標準化を進める団体ワイヤレス・パワー・コンソーシアム(WPC)が、ドイツで開催されていたIFAにて、新たな規格をお披露目しました。
新規格「Ki」。キッチン家電のための規格です。
Ki規格とは?
Qiが電子機器のワイヤレス充電の規格なら、Kiはキッチン家電の規格。
家電をコンセントに挿さなくても、Kiパッドの上で使用できるワイヤレス給電が魅力。計画では、IHコンロに埋め込むタイプと、カウンターの上に乗せるカウンタートップタイプの2つがリリースされます。後者は動かせるので、キッチン周りでの効率が上がりそう。
最大出力は2.2kW。送電量を決めるのはNFC技術。送電効率は90から95%ほどですが、使用電力の多い電気ケトルでも使える想定だそう。IFA現地ブースには、ブレンダーやエアフライヤー、サンドイッチプレスなどが置いてあり、今後のKi家電広がりの一端が見えました。
キッチン家電もワイヤレスの方が楽なのか、コンセント挿した方がいっそ早いのか? そこ、キッチンの構造次第かもしれませんね。ただ、家電とパッドが離れると給電が止まるので、安全装置的なメリットはありそうです。
商品化は来年
キッチン規格Kiは、現在コンプライアンステスト中。商品化されるのは2025年で、まずはIH埋め込みタイプからスタートする計画です。
Source: WPC