テレワークで自宅にいる機会が増えると、いちいちマスクを着けて外出するのが面倒なので、ランチは手早く自炊で済ませることが多い。ただ、あまり調理に時間をかけていると、昼休みがつぶれてしまうのが難点だ。
……この記事を書いている時点で、東京都で4回目の緊急事態宣言が解除されてから85日が過ぎた。
私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で、今回は電気調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を使って、時短かつヘルシーなランチに挑戦してみた。
12月17日(金): 野菜たっぷりのスープ春雨を手料理時間5分で自炊してみた
年末は仕事のスケジュールが詰まっているので、ほとんど家にこもって作業することになりそうだ。週末に買い物をしておいたので、冷蔵庫には食材が詰まっているが、今日は朝から昼までギッシリとタスクが入っている。果たして、昼ご飯の用意をしている時間があるだろうか?
そこで、ふと目に留まったのが、去年に買ったホットクック。ポタージュスープや低温調理のチャーシューなどが手間なくできるので気に入っているが、その時短性能を活かせば、昼食も手軽で美味しいものが作れるのではないだろうか?
さっそく、ホットクックで作れるメニューを見ていたところ、「野菜たっぷりスープ春雨」が気になった。カップ入りのインスタントスープ春雨はときどき食べているが、量が少ないわりに良い値段がするので、ここは自炊してみるのもアリだろう。最近はコロナ太りが気になっていたが、これなら罪悪感なくお腹を満たせそうだ。
ちょうど朝ごはんの準備をしていたので、ついでに必要な具材をカットして冷蔵庫に保存しておく。そして、昼休みになったら、水や調味料と一緒に具材を鍋に入れて、スイッチをON――。これなら、昼休みに入ってから、すぐに調理を始めることが可能だ。
そのまま自室に戻って仕事をしていると、ホットクックからスマホに通知が届いた。どうやらスープ春雨が完成したらしい。具材さえ鍋に入れれば放っておいても勝手に調理してくれて、完成したら通知してくれる。これが、ホットクックの嬉しいところで、実際に“手料理”をしていた時間は5分ぐらいだろうか。いちいち火の様子を見に行かなくてもよいのは、仕事に集中できてありがたい。
今回作ったスープ春雨は、調理時間が20分程度。「そろそろお腹が空いたかな?」というタイミングで調理を始めると、丁度よい腹具合でランチにありつけた。こういう寒い季節には、温かい汁ものはホッと一息つけてありがたい。メニュー名の通りに野菜をたっぷり取れるので、健康にもよいだろう。
包丁やまな板といった洗い物の大半は朝の下ごしらえの時に済ませているので、食後は鍋と食器を洗うだけで、すぐに自室に戻ることができた。付属のレシピ通りに作ると失敗することがないだけでなく、完成した料理が本当に美味しいので、ホットクックはランチでも満足度がかなり高い。
12月20日(月): ホットクックで予約調理に挑戦してみたが……
スープ春雨がなかなか美味しくできたので、今日もホットクックでランチを作ることに。そのメニューだが、今回は予約調理に対応した料理を作ってみようと思う。昨日は調理を開始する際に、一度キッチンに行く必要があったが、これなら料理ができるまで自室で仕事に没頭できるだろう。
公式アプリの「COCORO HOME」で検索したところ、予約調理に対応したメニューは全部で76件あった。その中でも今回は「ポークビーンズ」をチョイス。朝食のついでに食材の下ごしらえを済ませておくのは昨日と同じだが、今日はカットした具材を鍋に入れ、ホットクックの「予約」ボタンを押して調理を開始する。
これによりホットクックは食材に一度火を通した後、鍋の内部を食品が悪くなりにくい温度にキープ。予約した時間に合わせて仕上げの火入れを行い、料理の完成後は保温を行うようになる。さらに、予約時間の変更もできるようなのだが……。「COCORO HOME」をいじってみても、それらしい項目が見当たらない。なぜだ。
結局、この日は慌てて調理を一度ストップ。鍋の中身を冷蔵庫にしまって、予約時間の変更方法をネットなどで調べることにした。
12月21日(火): 部屋にいながら、料理が完成する時間を変更できるようになった!
あれからマニュアルや公式ホームページなどを調べてみたが、現バージョンの「COCORO HOME」での操作方法が見つからず、結局メーカーサポートに問い合わせることに。それで、ようやくスマホからの予約時間の変更方法が分かった。
「COCORO HOME」では「機器リスト」で利用しているシャープの製品を一覧表示できるのだが、ここからリンクをたどって「COCORO KITCHEN」のページに移動。すると、過去の調理履歴を一覧表示できるようになり、「時間変更」のボタンから予約時間を変更できるようだ。
さっそく、昨日冷蔵庫にしまった具材を鍋に戻して、ホットクックで予約調理を再開。部屋に戻ってからスマホを操作すると、無事に予約時間を変更できた。これで、調理の完了までに作業が終わらなそうな時も、完成時間を変更することで、できたての料理が食べられるだろう。
今回作ったポークビーンズではメインの大豆に水煮缶を使っているが、粒が崩れることなく、もっちりとした触感はそのままに、トマトとコンソメと旨味がちょうどよい具合に大豆と一体化していた。粉チーズやカレー粉、チリペッパーなどで味変することもでき、ロールパンを一つ添えただけで、男性でも十分お腹が一杯になる。
その後も、強化週間としてランチをホットクックで作り続けたが、洒落たレストランで出てきそうなヘルシーな料理を、わずかな手間と材料費で食べることができた。リゾットやパスタなど、一皿で昼時のお腹を満たしてくれるメニューがあるので、これからもテレワークの際には重宝してくれそうだ。