【検証】調理酒って味に違いあるの? 実際に飲んで確かめてみた結果 → 未体験の味に出会った

ロケットニュース24

みんなは調理酒って飲んだことある? 私はある。興味本位で口に流し込んで、瞬間的に吹き出したことがある。あまりにも綺麗に吹き出したから、外だったら私の目の前には虹がかかっていたことだろう。

そんな苦い思い出を最近思い出して、ふと思ったことがある。調理酒って物によって味変わるのかな? ていうか全部吹き出す味してんのかな?

え〜試した〜い! 調理酒を口に入れた〜い!! と思ってやってみたら、マドレーヌのような甘みのある調理酒を見つけたのでご紹介したい。


・知的好奇心を満たすのじゃ

ということで、今回用意した調理酒は全部で6点。これらを実際飲んで味を確かめちゃお! ってわけ。もちろんお酒だから未成年は絶対真似しないでくれ!!

と注意点を書いたところで、購入時の価格(税込み)と併せてどうぞ。


日の出寿 醇良料理酒 400ml 160円


純米料理酒 300ml 225円


国産米こだわり仕込み 料理の清酒 300ml 286円


タカラ 料理のための清酒 900ml 665円


東肥 赤酒 1000ml 867円



美味しく仕上がる料理清酒パック 1800ml 1139円


以上6点。

よくお目にかかるお手軽なものから、初めて見るちょっと珍しそうなものまで揃えてみた。ちなみに、サイズは販売している中で1番小さなものをチョイス。

お値段も違うので、やはりお高いものは味もお高い感じなのかが個人的に気になるところである。というわけでこちら6点を……


いざ!! 試飲!!!!



・調理酒ソムリエ、いざ試飲

飲んでいく上でのチェックポイントは色味匂いの3点。ここに塩気と辛さも追加したかったが、結論から言うとほとんど塩気も辛さもなかったので除外した。

まず最初はどこのスーパーでもよく見る日の出寿 醇良料理酒からいただこう。一応原材料の確認とアルコール度数をチェック。

原材料:米・米こうじの醸造調味料、たんぱく加水分解物、食塩、水あめ、ブドウの醸造調味料

初めて調理酒の原材料見たけどこんな感じなんだ〜水あめが入ってるとは意外。そしてアルコール分は13.0度以上14.0度未満ということで結構高め。これは気をつけて飲まねばならん度数でごわす……。

色味:比較的透明。よくある調理酒の色味かな。

匂い:ん? しょうゆ垂らした?」みたいな匂いがする……なんだろうこの日本酒にしょうゆ垂らした匂い……通が飲む日本酒の匂い……というか酒臭くない。しょうゆの匂い。あれかな? 原材料に「米こうじの醸造調味料」って書いてたし、これが強く出てきてるのかな?

味:え……おいしい」って声が思わず漏れた。なにこれおいしい。詳しく言うと「調理 “酒” 」としておいしいんじゃなくて「しょうゆ風味の塩気強めダシ」と考えて舐めるものとしておいしい。

ほどよい塩気が心地よく、おいしくて何回か舐めてしまった。ただ万人ウケはしないかな。醤油を舐めるのに抵抗のない人は好きかもって味。


1点目から調子が良いんじゃないの? ということでお次は純米料理酒

原材料:米、米こうじ、食塩

原材料は先ほどと比べて3つと何ともシンプル。アルコール分は13.5度以上14.5度未満でこちら先程より少し高めで危険な度数でごわす。

色味:結構黄色味がかかってるかな? みりんっぽい色合い。

匂い:お酒の匂いはある。でもどことなく醤油が漂ってるな……やっぱり米こうじが入ってると似た匂いになるのかな?

味:強い刺激がある!! さっきの醇良料理酒のテンションで口に入れると「カッッッ!!」って声が出る。これはちょっと口に入れないほうがいいな……。でもなんとなく、醇良料理酒に味が似てる。あれの日本酒感が強くなったバージョンかな? ただおいしくはない。


3品目は国産米こだわり仕込み 料理の清酒

原材料:米、米こうじ、醸造アルコール

原材料は先程と同様シンプルだが、はじめまして醸造アルコールさん。この醸造アルコールがどのようにアピールしてくるかが見ものである。そしてアルコール分は唯一13.5度と、きっぱり度数を出してる。

色味:ほぼ透明、なんとなく色味があるかな? って感じるぐらい。

匂い:しっかりお酒の匂いがする中、隠れている醤油が時に顔を覗かせる……そんな香り。

味:なにこれ……。しばらく固まった。なにこれ……。酒感は0。味は正直ないに等しい。「まろやかなほのかに甘い液体」がなめらかに口に入ってくる。

初めて口にする液体だから説明ができないけど「米の甘み凝縮液」とでも言えばいいのか……とにかく調理酒を口に入れてる感じは一切ない。うーん、パニックになる液体である……。


パニックにはなったものの、気を取り直してお次はタカラ 料理のための清酒

原材料:米、米こうじ、醸造アルコール

原材料は先程と同じ。アルコール分は13.0度以上14.0度未満。この度数が調理酒の平均なのかな?

色味:こちらもほぼ透明。よーーく見ると少し黄色味があるかな? 程度で気にならない。

匂い:よ〜く嗅いでやっと匂いがするくらいの匂い。こやつ、お料理の邪魔をしない優等生タイプだな。

味:う〜ん……薄味だな〜。お酒を口に入れた感じはあるけどちょっと感じるくらい。水割りともまた違う薄さ、味自体が薄味ってかんじ。素材の味を邪魔しないお利口さんの味がする。ここまで個性豊かな調理酒を飲んできた身からすると正直面白くない味。


ここまで全部味も匂いも違う! 面白くなってきたな〜と思いながら美味しく仕上がる料理清酒パックの原材料を確認すると……


品目:日本酒


おもいっきり日本酒って書いてる〜(^0^)!


間違えて日本酒買ったかと焦ってパック確認したけど、ちゃんと料理清酒って書いてある。ていうか、パックにも日本酒1800mlって書いてた……。

まぁ調理酒の代わりに日本酒使うこともあるし、清酒に調味料を加えて作ったのが調理酒らしいし、一旦このことは忘れて試飲に移ろう。

ちなみに原材料は米、米こうじ、醸造アルコールで、アルコール分は13.0度以上14.0度未満と先程と同じだった。

色味:色は今回の6点の中で一番透明である。後ろまでしっかり見える。

匂い:ほどよ〜く日本酒の香り。でも結構鼻を近づけてみないと匂いはしないかな。

味:日本酒だこれ……甘味ある日本酒……。まぁおもいっきり日本酒って書いてあったからそうだろうとしか言えない。私は日本酒が得意ではないので正直グイっとはいけないけど、好きな人なら余裕で飲めるほど日本酒だった。


最後は1番楽しみにしてた東肥 赤酒。赤酒というものを今回初めて知ったので楽しみだったのである。

原材料:米・米こうじ・醸造アルコール・糖類・調味料(アミノ酸等)

糖類が入ってるのは珍しい。糖類が調味料より前にあるから結構甘みが強いのでは? と予想。そしてアルコール分は今までで一番低い11.5度以上12.5度未満。これならほろ酔い程度で済むでごわす。

色味:めんつゆっぽい色味。濃いめの色合いですな。

匂い:独特な匂いがする……なんというか焼き菓子に似た匂いと思ってたら油絵の具の匂いにも感じる……とにかく甘い匂いがする。酒の匂いは全くない。

味:あまーーーーーーーーーーい!!!!!!!!

甘くてまろやかでおいしい! ゴクゴクとはいけないけど酒感が全くなく、不快感が0でつい舐めたくなる味をしている! なのでつい舐めすぎてしまったが、口の中にベタつく甘さはなくサラっと喉を通る。個人的にマドレーヌのような味がした。おいしい!


・普通に飲んじゃったけど飲んで大丈夫なの?

正直、飲んでみた人っているんだろうな……YouTuberとかはすでにやっているだろうな……という気持ちで調べたら、検索の一番頭に出てきたのは、酒飲みなら全員が知っているあの月桂冠さん

まさかの月桂冠さん自らが、私より先に飲んだであろう先駆者からの質問に答えていた。それを読むと……

「お好みに合うようでしたらお召し上がりいただけます。例えば、月桂冠の「美味しく仕上がる料理清酒」は手軽に料理にご利用いただけるように造った日本酒です。製法は日本酒と同じです」

先程いただいた “美味しく仕上がる料理清酒”“飲んでも大丈夫調理酒代表” として先に月桂冠さんが公表してた \(^o^)/

じゃあグイっといっちゃえ! とはならないけども、製造元からOKが出てるので、気になる調理酒があったら試しに一口いってみてもよろしいのでは。


・気になる人は飲んでみよう

ということでまとめると、6点の調理酒を試飲してみた結果、全て味が違うことがわかった。調味料等の有無もあるが、同じ原材料のものでも色味も風味も全て違う。

それぞれに個性があるので、友達同士で各自調理酒を持ち寄り、調理酒試飲パーティーで推し調理酒を見つけてみるのもありかもしれない。その時は私は赤酒を持って皆のグラスに注いで回ろうと思う。

それにしても、私が吹き出しそうになった調理酒は一体どこのものだったのか。今となってはそれが気になるが、6点試飲してみた上で大声で言える答えは「好みならば飲んでよし!

以上!

参考リンク:月桂冠「料理酒」は飲んでも大丈夫ですか?
執筆:ゐぬ井つく
Photo:RocketNews24.

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