もはや変わっていないところを探すほうが難しい。
本日のApple(アップル)のイベントで発表された新型のiPad Pro(iPad Airはコチラをどうぞ)。
今回は11インチモデル(対角11.1インチ)と13インチモデルの2バリエーション。旧モデルからびみょ〜にインチサイズ変わっていますが誤差レベルですね。
して、今回のiPad Proにどんな進化が訪れたか? というと…
こうなっております。
では、大事なところをピックアップしていきますね。全部読むのがめんどい…という方は、見出しだけ読めばOKですので!
有機EL(OLED)がiPad Proにきた!
多くの人が「まだか?」と待ち望んでいたアップデートだと思います。iPad Pro、ついにOLED(有機EL)対応です!
その名も「Ultra Retina XDRディスプレイ」。搭載されたOLEDパネルは、タンデムOLEDという赤、緑、青の発光層を2段で重ねる方式。高輝度で長寿命とされているテクノロジーですね。
スペックで言うと…SDR輝度が1,000nit、HDR輝度がフルスクリーンで1,000nit、ピーク輝度で1,600nit。
コントラスト比2,000,000:1 となっています。コントラスト比の上がりっぷり(前モデルは1,000,000:1)がすっごくて、さすがのOLED。今すぐ映画を舐め回したい。明暗差にうっとりしたい。
わずか5.1mm、Apple史上最薄デバイス
・11インチモデル…5.3mm
・13インチモデル…5.1mm
OLED化のおかげで、ボディもここまでスリムになりました。発表ではApple史上最薄デバイスだとか。
正直な感想を言いますと、折れそう。
いや、折れないまでも曲がりそうでちょっとハラハラします。iPhoneみたいにケツポケットに入るもんじゃないので、そうそう曲がらないとは思うんですけどね。
M2→M4チップへアップデート(M3飛ばした!)
いやいやいや! M4だってよ、M4!!
搭載されているチップはM3…かと思いきや、M2から一気にM4へとアップデートしました。
第2世代3nmプロセスで作られていて、CPUコアは最大4つの高性能コアと6つの高効率コアという構成。M2搭載iPad Proと比べてCPU性能は最大1.5倍とのこと。また、GPUは10コアでレイトレーシングへも対応します。
AIや機械学習を担当するNeural Engineは16コア。
AI時代のアップデートなので、今回はここがキモとなる気がしたんですが、Neural Engineのコア数はM3チップと同じです。
それでも、メモリ帯域幅がM2やM3チップより高速化している(100GB/s→120GB/s)なので、処理自体は有利になっていると思いますねー。
新型Magic KeyboardとApple Pencilへの対応
新型のMagic Keyboardも同時発売です。
こちらファンクションキーが付いて、トラックパッドには触覚フィードバックも搭載するなど、さらにMacBookライクに使えるようになりました。また、軽くなったそうな(重量書いてませんでしたが…)。
価格は…
・11インチモデル用…4万9800円
・13インチモデル用…5万9800円
iPad(無印)買えちゃうくらいの値段なので悩ましいデバイスです。
ストレージによってCPUのコア数とメモリ量が異なります!(超大事)
ストレージ容量は256GB、512GB、1TB、2TBの4種。
ですが、画像のとおり256GBと512GBモデルでは、M4チップが9コアCPU、RAM8GBなのに対して、1TBと2TBモデルでは10コアCPU、RAM16GBと強化されます。
1コアの差は微々たるものかもしれませんが、メモリ倍となると明らかに勝負が変わってくる気がするの。いわゆるプロクリエイター向けの用途に使うのであれば、1TBもしくは2TBモデルを狙ったほうがいいと思います。そのほうが絶対に幸せ(お値段以外は)。
価格は16万8800円から。値上がりだけどしょうがないよね
カラバリは、シルバー/スペースブラックの2色。スタートとなる256GBストレージモデルの価格は以下となっています。
・11インチモデル(256GB)…16万8800円から
・13インチモデル(256GB)…21万8800円から
旧モデルが12万4800円スタートだったので、4万4000円からの値上がり。
いや〜…けっこうエグい金額上がっていますけど、今回は変更点山盛りですし、円安も進むしでやむなしでござる…。
ちなみに性能が上がる1TBストレージモデルの価格は、11インチモデル(1TB)が27万2800円、13インチモデル(1TB)が32万2800円です。プロクリエイターじゃなければ、ここは目指さなくてもいいの…かも。
これらiPad Proも今すぐ予約可能で5月15日発売です。
地味だけど気になったアップデート内容
・1TB、2TBモデルのみNano-textureディスプレイガラスをオプションで追加可能(+1万6000円なのでアリかも?)
・インカメラが横向位置に変更
・CellularモデルもSIMトレイなしのeSIMのみの対応(新iPad Airも同様)
・アダプティブTrue Toneフラッシュで書類スキャンに影が入らないの便利では?
Source: Apple