LIXILは、東京・西新宿のLIXILショールーム東京において、デジタル技術を活用した顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)の向上を目的に、接客サービスをするAIロボットとネットワークカメラを利用した、顧客行動分析システムによる実証実験の実施を発表した。
キッチン展示エリアをロボットが商品説明する
LIXILショールーム東京の6Fキッチン展示エリアで、同日より12月14日までの月、火、木、金曜日、18〜20時のナイトショールーム時間帯に実施する予定。キヤノンマーケティングジャパンおよびIGP ROBOTICSの協力のもと、AIコミュニケーションロボット1台とネットワークカメラ1台、RFID読み取り機3台を連動させ、キッチン展示エリアの来場者の行動を測定・収集し、データを分析する。
LIXILによると、これまでのナイトショールームでは、コーディネーターによる対面接客を行わず、来場者はエリア内を自由に見学していたという。
試験運用では、キッチン展示エリアの来場者に対して、ロボットによるシステムキッチン「リシェル SI」の商品説明や、ツアーガイド体験を提供。来場者は、ロボットに設置されたタッチパネルによって、興味を持った商品(実験ではリシェル SIのみ)の詳細な説明を、コーディネーターに接触することなく受けられる。
商品説明後、来場者がさらに詳しい説明や見積もりを必要とする場合は、ロボットが表示するQRコードで、オンラインショールームに誘導する仕組み。オンラインショールームでは、スマートフォンやPCの画面から、コーディネーターの接客を受けられる。
さらに、ネットワークカメラを利用した顧客行動分析システムで、ロボット接客の前後の滞在時間や導線、ロボットとの接触時間等を測定・収集し、データを分析。来場者それぞれのニーズに合わせた最適な提案ができるデジタルサービスの実現に向け、検証する。