リノべるは11月12日、不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL(クリアル)」を運営するクリアルと、リノベーションを前提とした中古マンション流通、利活用を推進し「ESG」への取り組みを共同で推進するための提携の覚書を締結したと発表した。
CREALの仕組みを、リノベる。の顧客との中古マンションの円滑なマッチングのための環境整備に活用する
リノべるは、中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノベる。」を提供。リノベーション空間を備えたショールームを日本各地に展開し、物件探しから住宅ローン、リノベーションの設計、施工、インテリアまでをサポートしている。
一方のクリアルが提供するCREALは、一般個人投資家でもインターネット上で1万円から不動産投資を始められる、不動産投資に特化したクラウドファンディングだ。
今回の提携により、CREALの仕組みを、リノベる。の顧客との中古マンションの円滑なマッチングのための環境整備に活用することで、リノベーションによる既存住宅の流通活性化を加速し、持続可能で環境にやさしいストック活用型社会への転換、および循環型社会の実現を目指す。
リノべるによると、中古購入とリノベーションのユーザーニーズが高まる一方、築古、未改装の中古マンションは、販売の難しさ等から買取再販業者による買い取りが一般的で、物件によっては、相続などの事情から早く手間なく売りたいという場合もあり、一般ユーザーとのマッチング機会が限定的という課題があったという。
今回の取り組みでは、リノべるの知見を生かし、リノベーションに適した中古マンションの売却情報を収集して購入条件等を調整し、クラウドファンディングにより調達した資金でクリアルが購入した中古マンションを、リノベる。の顧客に紹介する仕組みを検討する。
今後は、遊休不動産の利活用など、法人向けのリノベ―ションにおいても、クリアルのクラウドファンディングプラットフォームの活用検討を推進するとしている。