オリーブオイルは大量に使うと怒られる。オリーブオイルをばしゃばしゃかけるのは贅沢極まりないので、ちびちびと使うのが一般的だろう。
だが私は人生で一度くらい、これみよがしにオリーブオイルをかけてみたいのだ。
そうだ、オリーブオイルの空き瓶に水を入れたら、ただ水をかけているだけでもリッチ感が得られるかもしれない。
お徳用の太めのオリーブオイルより細いオリーブオイルの方がリッチ感が増す気がする。
選んだオリーブオイルの空き瓶を使い切ったタイミングでこの挑戦を始める。空き瓶を丁寧に洗って、乾かしたのちに水を入れてみる。
ドボドボと水を入れる。オリーブオイルの瓶に入った水はどんな気持ちだろう。もはや自分が水であるということを忘れ、暗めのガラス越しに見える水を見下したりしているのだろうか。
水を入れる料理といえば餃子!!餃子にオリーブオイルをふんだんにかける……そんな贅沢なことが擬似体験できると思うとうずうずする。
勢いよくかける。ただの水なのだが、なぜかいつもと違う光沢を放っているような気がしてならない。なんなら美味しそうな匂いもする!錯覚なのだろうか?
この顔を見ればわかる通り、”気がする”レベルなので、劇的に美味しくなっている感じはあまりない。それはもちろん、ただの水だからである。
こんなにドボドボ入れていいものだろうか!入れてしまえ!という贅沢感はたまらないのである。もっと入れたれ!という気持ちになる。
味は、ただのそうめんでしかない。あんなに贅沢な気持ちになったのに落差がすごい。
天ぷらとオリーブオイルの組み合わせなんて、リッチじゃないか!入れる時の幸福感はかなりある。これが果たして味にも影響するのだろうか?
オリーブオイルを料理にドバドバかけるという夢が錯覚ではあるが叶った気がして嬉しい。味に変化はないものの、かける時の高揚感はひとしお。ただ単に水をいれるよりもリッチな気持ちになるので最高!