夏の思い出を残すために、カメラを持って出かける日が増えました。
しかし、この暑い中カメラを持ち歩くのって大変なんですよね。コンデジならまだしも、一眼は大きいバッグじゃないと持ち歩けないし、なかなか気合が必要です。かといって、最も持ち歩きやすいスマホではいい感じに撮れないという悩みも…(技術が足りないだけなのかもしれませんが)。
持ち運びのストレスを感じることなく、いい感じの写真を撮りたい。そんな要望を叶えてくれたのは、iPhoneでも本格的にフィルムカメラ風の写真を撮影できるアプリでした。今回は、この夏お世話になった3種類のiOSアプリをご紹介します!
数種類のカメラから選べる「Dazz」
まず最初に使ってみたのは、「Dazz」という無料アプリ(一部有料)。このアプリを使って写真を撮影すると、80年代頃のレトロなフィルムカメラで撮影したかのような写真が再現され、スマホひとつでフィルムカメラさながらの写真を撮ることができます。
このアプリのすごいところは、数種類のカメラ、アクセサリーを使用できる点。
全てのカメラを使用するには課金する必要があります(900円/年or2,200円/ワンタイム)が、無料でもさまざまなカメラを使用できたので不便さは感じませんでした。
実際に撮ってみました。なんだかバスの車内から見た風景がレトロな雰囲気になりますね。
チェキ風に撮影できるカメラも!
ビフォーアフターのような形で、続けて撮影した2枚の写真を繋げられるカメラもありました。これで人を撮ってみたいな〜。
全て無料で使用できるカメラで撮影したものですが、どの写真も違う味が出ていて面白いですね。撮れば撮るほど「他のカメラで撮ったらどうなんだろう?」という興味が湧いてくるため、思わず課金したくなっちゃいます。
また、写真に限らず動画撮影ができる点も◎です。
シンプルかつスピーディな操作感の「Huji Cam」
次に紹介するのは、「写ルンです」で撮影したような写真を再現できるアプリ「Huji Cam」。こちらは富士フイルムが出しているアプリではなく、MANHOLEという会社が生み出したアプリとのこと。
基本無料で使用できますが、アプリで撮影した写真の保存を行なうためには100円の課金が必要(1回課金すればOK)です。
アプリを起動するとこんな感じ。左上のファインダーを覗いて撮影する仕様になっているのですが、これがなかなか見づらい(笑)。
…と思っていたのですが、インカメを塞ぐように顔や手を近づけると、このような画面に切り替わってくれました。これなら難なく撮影できますね。
実際に撮ってみました。確かに、どこか「写ルンです」で撮影したかのような雰囲気が漂っています。日付スタンプが入るのもいい感じ!
デフォルトでは「’98」となるように設定されているのですが、現在の日付に変更することもできます。
ここからはひたすらに写真を載せていきますよ。
先ほど紹介した「Dazz」のように細かな設定などはできませんが、難しいことを考えなくていい手軽さはひとつの魅力であるようにも感じます。撮影に慣れていない方でも、気負わずに楽しめるのではないでしょうか。
さらに、アプリを起動してから即座に撮影できるスピーディさも備えているため、「撮りたい!」と思った瞬間を逃さずに撮影できる点もうれしいポイントです。
アナログな操作感を楽しめる「EE35」
最後に紹介するのは「EE35」。フィルムカメラで撮影したかのような写真を楽しめるだけでなく、フィルムカメラの操作感そのものを味わえるアプリとなっています。こちら300円でダウンロード可能です。
アプリを起動すると、まずはフィルムを選ぶ画面が表示されます。
どちらかを選んだら、フィルムを右にドラッグしてカメラにセットしましょう。
赤い矢印の先にあるフィルム送りレバーをタップしたら、ようやく撮影可能な状態に。フィルムカメラの操作感そのものを味わえるアプリたる所以は、このひと手間かかる操作感にあるのです。
ちなみにひとつのフィルムで12枚まで撮影できるようになっており、12枚に達したら自動で現像(端末への写真の保存)が行われます。もちろん、12枚撮影せずに途中で現像することも可能なのでご安心を。
撮ってみました。撮影をするまでにひと手間かかるけれど、この淡い色味はとっても素敵! どこか哀愁が漂う、ノスタルジーな風合いです。
写真には日付を入れることも、日付ナシでも撮影することもできます。
ただ撮影する以外にも、多重露光撮影を行なったり、画角を正方形にしたり、フラッシュをオンにしたり…といった機能が搭載されているところも◎。しかも、それぞれの操作方法はシンプルなので、難しい操作は一切不要です。
フィルムをセットする動作は正直面倒くさく感じてしまうところではありますが、写真の仕上がり自体はとても気に入っているのでイーブンといったところでしょうか。
レンズを交換するように、アプリを使い分ける。iPhoneという魔法のカメラで、残りの夏もまだまだ思い出を残していきましょう。
Photo: 門岡 明弥