2021年10月上旬登場予定というSamsungのスマートフォン「Galaxy Z Flip 3 5G」は折りたたみ機能に目が行きがちですが、スペック面もQualcommの5nmプロセスSoCであるSnapdragon 888を搭載するというハイエンド機です。そんなGalaxy Z Flip 3 5Gのパワーはどれほどのものなのか、実際にベンチマークテストを行ってみました。
Galaxy Z Flip 3 5G（ギャラクシーZフリップ3 5G）｜Galaxy公式（日本）
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-flip3-5g/
Galaxy Z Flip3 5G SC-54B | スマートフォン（5G） | 製品 | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/product/sc54b/
というわけで、今回は定番ベンチマークアプリ「Geekbench 5」を使っていきます。Galaxy Z Flip 3 5Gの外観や折りたたみ機能については、前回記事を参考にしてください。
ガラケーのように折りたためるスマホ「Samsung Galaxy Z Flip 3 5G」フォトレビュー – GIGAZINE
・目次
◆Geekbench 5：CPU
◆Geekbench 5：COMPUTE(OpenCL)
◆Geekbench 5：COMPUTE(Vulkan)
◆Geekbench ML：CPU／GPU／NNAPI
◆まとめ
◆Geekbench 5：CPU
今回の「Galaxy Z Flip 3」には、「設定」→「バッテリーとデバイスケア」→「バッテリー」→「その他のバッテリー設定」に、ゲーム以外の全アプリのデータ処理速度を向上させる「処理速度を向上」という項目があるので、これを有効化しておきます。
実際にGeekbench 5でCPU性能をテストした結果が以下。シングルコアが「1019」で、マルチコアが「3413」でした。以下の画像をクリックすると、Galaxyのスクロールキャプチャ機能で撮影したリザルトの全詳細を確認できます。
シングルコアのスコアは、2021年4月発売のGalaxy S21 Ultra 5Gや 2020年10月のGalaxy Note20 Ultra 5Gを上回るという評価。こちらの画像も、クリックすると全詳細を確認できます。
マルチコアのスコアはGalaxy S21 Ultra 5GやGalaxy S21 5Gを1割近く上回るという評価でした。
◆Geekbench 5：COMPUTE(OpenCL)
続いて、OpenCLでベンチマークを行った結果が以下で、スコアは「4695」でした。Galaxy S21 Ultra 5GやSamsung Galaxy 21 5Gには大きく水をあけられており、Galaxy Note20 UltraとGalaxy Note20 Ultra 5Gの中間という立ち位置。
◆Geekbench 5：COMPUTE(Vulkan)
Vulkanのスコアは「4353」でした。
◆Geekbench ML：CPU／GPU／NNAPI
続いて、機械学習アプリケーションのパフォーマンスを調べるベンチマークアプリの「Geekbench ML」を使ってみたところ、CPUの結果が「392」でした。この結果は、Geekbenchの公式サイトから確認できるGeek Bench MLのCPUランキングでAndroidトップ層のすぐ下という位置。
GPUが「1658」。GPUランキングでは、Galaxy全機種やiPhone 12を抑えて、スマートフォンで1位。
ニューラルネットワークAPI(NNAPI)が「998」でした。この結果は、NNAPIランキングでGalaxy S21 5GとGalaxy S21 Ultra 5Gの次という位置で、Androidとしては3位です。
◆まとめ
Samsung Galaxy Z Flip 3 5Gは折りためるという点だけでなく、スペック的にもフラッグシップ機のGalaxy S21 Ultra 5Gなどといい勝負をできており、120Hzのリフレッシュレートを誇るDynamic AMOLED搭載のディスプレイ・カバーディスプレイや、8GBのRAM(メモリ)、128GBのROM(ストレージ)、3300mAhのバッテリー容量とスペック的には隙のない構成。さらにIPX8の完全防水やワイヤレス充電、指紋＆顔認証、おサイフケータイ対応など、これが欲しいという機能はほぼほぼ揃えている印象でした。
Samsung「Galaxy Z Flip 3 5G」は2021年10月上旬登場予定で、価格はdocomoでは税込14万8896円、auでは記事作成時点で未定となっています。
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