オプティマスのライバルになりえるか?
世界中のスタートアップや研究機関では、豊かな表情でお絵描きをしたり、パルクールをこなしたりと、いろんなヒューマノイドが開発されています。
でもやっぱり、イーロン・マスクの知名度ゆえに、巷ではTESLA(テスラ)の2足歩行型ロボット「Optimus(オプティマス)」が最先端というイメージがあるように思います。
中国発の汎用ヒューマノイド
誰かが一歩抜きん出ると、別の誰かが追いかけようとするのは世の常。中国のFourier Intelligence-Roboticsもまた、「オプティマス」のような汎用人型ロボ「GR-1」を開発しており、今年の年末までに100台を製造すると発表しました。
強力なモーターで力持ち
Fourier社は、2015年に歩行を助ける強化外骨格を作ることからスタートしたようですが、そのノウハウが自動で二足歩行をする人型のロボットへと進化。開発を続け、今年になってかなり洗練された形に落ち着きました。
「GR-1」のスペックは身長165cmで体重55kg。最高時速は約5kmで歩きます。関節の動きは油圧式ではなく、電動アクチュエーターが採用されているとのこと。強力なモーターのおかげで、最大300Nmを発生させられるので、耐荷重は自重とほぼ同じ50kgととても力持ちです。
小走りの状態から、ちょっとした起伏も乗り越えられ、人が押しても引っ張っても倒れずバランスを保てるようになっています。
やはり出発地点が介護やリハビリに使われる技術だったので、「GR-1」もそっち方面で人助けをすることになりそうです。さすがに人間を抱きかかえるには華奢で身体も固いので、荷車を引いたり車椅子を押したりといった用途が現実的でしょうかね。
最終形態はもっとSF的
動画の最後には、なんとなくダイソンが作ったかのようなテイストで、テスラの「オプティマス」みたいな顔なしになっている姿が見られます。
中国は「Spot」ソックリのロボット犬も作っていますし、発売する頃には「オプティマス」に負けず劣らずのロボになっていることでしょう。
Source: YouTube (1, 2), Fourier Intelligence-Robotics via NEW ATLAS