これまでに約77㎝のそうめん、約90㎝のうどん、長さ約1mのラーメンなど、様ざまな長い麺を食べて来た。
それらの麺も随分長いと感じたが、今回紹介する「和泉手延長そうめん」の比ではない。なんと、全長約3.6mもあるのだとか。そもそも、それ程の長さの麺を作って販売できる時点でスゴイのではないか。
・切って食べるの推奨
「和泉手延長そうめん」は、愛知県安城(あんじょう)市和泉地区の特産品とのこと。独特の手延べ製法により、無理なく伸ばすことが出来るという。
約3.6mってことは、マンションの2階から垂らしたらちょうど下に着くくらいだろう。とにかく長い。
故にそうめんが入った袋には “適当な長さに切って” と書いてあるが、せっかくならばその長さを堪能しなければいけない気がして、記者はそのまま茹でてみることにした。
しかし喉に詰まったりしたら大変なので、良い子は真似しないように。危ないだけでなく、あらかじめ食べやすくしておくに越したことはないと、以下を読んでいただければわかると思う。
・麺が重たい
知ってはいたが、袋から取り出したそうめんはやはり長い。途中でばらけないように中間地点で束ねられているため、絡むことなく取り出すことが出来た。
たーっぷりお湯を沸かし、麺をパラパラとほどくようにして投入する。思ったよりも引っつくことなく、すんなり茹でることが出来る。ちょっとビックリだ。
感心しているとあっという間に茹で上がりの時間に。急いでザルにあげて、いざ実食だ。しっかり氷で冷やしてツルっとすすろうと そうめんをつかむと、あら大変。
……持ち上がらない。さすがに3mもあると、重さもそこそこなものになるのだろう。軽い気持ちでつかむべきではなかったと、気合を入れて再チャレンジ。
ある程度は汁の中に入れることに成功したが、さすがに全部は無理だった。仕方なくハサミを持ち出し、ジョッキンジョッキンしたことはここだけの秘密だ。
3.6mの壁は伊達でないことを実感した次第である。「日本一長い」のうたい文句は間違いなかったようだ。素麺は長いと重いという、なかなかほかでない体験をすることができて満足だ。
味ももちろん美味しく、つやつやの喉越しとモチっとした食感、程良いコシとシンプルな風味が夏にピッタリだった。
人に贈れば面白さも相まって喜ばれることは間違いないし、自分用としても嬉しい一品だ。本格的な夏がやって来る前に手に入れておけば、楽しく夏を迎えられる気がするぞ。
ちなみに、公式サイトでは4袋入って3000円(1袋2〜3人前)。5〜9月の夏季限定販売だ。