第10世代iPadが第2世代Apple Pencilに対応しない理由が、コンポーネントを搭載する物理的なスペースが不足していたためとみられることが、修理サイトiFixitの調査で明らかになった。
今年10月に発表された第10世代iPadは、既存のiPad Airとほぼ同じデザインでありながら、Apple Pencilが第2世代ではなく第1世代にしか対応しないことに、発表直後から疑問の声が多く上がっていた。今回iFixitが公開した分解動画では、iPad AirではApple Pencil吸着用のマグネットが収められていたスペースに、新たに横向きに配置されたフロントカメラのコンポーネントが収められており、余剰スペースがほとんどないことが判明した。iPad Airとの差別化のためにわざとダウングレードさせたわけではなく、第2世代Apple PencilをiPad本体に吸着させるマグネットを搭載しようにも、物理的に収められなかったことが関係しているようだ。動画ではこのほか、従来の製品では溶着されていたバッテリーが取り外し可能になっており、交換が容易になっていることなどが紹介されている。