ボクシング元世界2階級制覇フェンテス氏死去…37歳 1年前KO負け後に緊急手術、療養中だった

J-CASTニュース

   プロボクシング世界王座認定団体の世界ボクシング評議会(WBC)は2022年11月24日、公式サイトで元世界2階級制覇のモイセス・フェンテス氏(メキシコ)が死亡したことを発表した。享年37。

   WBC公式サイトによると、フェンテス氏は21年10月16日にメキシコ・カンクンで試合を行い、KO負けを喫した際に脳に血栓が発見されたという。カンクンで緊急手術を受けた後、メキシコシティに移送され約1年間にわたり療養とリハビリを続けていたが24日に息を引き取ったという。

  • 故モイセス・フェンテス氏(写真:山口裕朗/アフロ)

    故モイセス・フェンテス氏(写真:山口裕朗/アフロ)

  • 故モイセス・フェンテス氏(写真:山口裕朗/アフロ)

「親愛なるチャンピオン様、安らかに眠ってください」

   WBCのマウリシオ・スライマン会長は公式サイトを通じて「モイの家族と多くの友人に心からの哀悼の意を表します。親愛なるチャンピオン様、安らかに眠ってください」とのコメントを発表した。

   フェンテス氏は07年にプロデビュー。11年8月にWBO世界ミニマム級王者ラウル・ガルシア(メキシコ)に挑戦して判定勝利を収め王座を獲得した。13年9月にはWBO世界ライトフライ級暫定王座決定戦を制して世界2階級制覇を達成した。

   14年5月にWBO世界ライトフライ級の正規王者ドニー・ニエテス(フィリピン)と王座統一戦を行い、9回TKO負けを喫し王座統一に失敗した。

   フェンテス氏は日本で世界戦のリングに上がった経験があり、16年12月に岐阜で行われた世界戦に出場。元WBO世界ミニマム級王者・田中恒成(畑中)とWBO世界ライトフライ級王座決定戦を行い、5回TKO負けを喫し王座返り咲きはならなかった。

   18年2月には沖縄でWBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)に挑戦し1回TKO負け。同年9月には世界4階級制覇ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を対戦し5回KO負けを喫した。その後、3年以上リングから遠ざかっていたが21年10月に再起した。通算成績は25勝(14KO)7敗1分け。

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