日本では、クリスマスが終わると、お正月飾りにガラリと変更されます。が、海外ではクリスマスから年明けまでずっとクリスマス装飾が続くところも多くあります。そのため、ツリーを片付けるのは年が明けてから1月の前半頃。
クリスマスツリーに本物の木を使う家庭も多くありますが、装飾としての役目を終えたツリーを「食べる」人が続出しているとか…。
食べちゃダメ!政府が異例の警告!
クリスマスツリーを食べちゃう問題がでているのは、チョコレートでお馴染みの国ベルギー。政府が食べないよう呼びかける事態になっているといいます。
なぜ、使用済みツリーを食べることになったのか。その発端は北部の街ヘントの自治体が、ツリーを活用した松の木バターのレシピを紹介してしまったから。ツリーが再利用できる上に、手軽でお美味しいと太鼓判を押してしまったのです。
レシピでは松の葉を茹でるとありますが、問題は装飾用のクリスマスツリーには多くの農薬が散布されていること。また、松の葉の種類によってはもともと毒を持っているものがあること。
気候変動に対する個人でできる取り組み
松の葉バターを紹介したヘント市の狙いは、焼却処理される使用済みツリーを少しでもリサイクルできるようにすること。個人でできる気候変動への取り組みという考え方であると、ニューヨーク・タイムズ紙の取材に回答。
一方で、ベルギー政府担当者は「使用後のクリスマスツリーは食用にはなりません。クリスマス装飾用に育てられた木と自然から採取された調理用の松の葉は異なります」と、同取材にコメントして注意を呼びかけています。
現在、ヘント市はレシピページに「すべてのクリスマスツリーが食用になるわけではありません」という注意書きを掲載。
日本では考えられない世界のニュースでした。