ChromebookのキーボードにAI専用キーが搭載されたよ

猫も杓子もAI、AIと言っている世の中ですが、ChromeOSもしかり、最近のアップデートはAIを中心に展開されています。すでにChromeユーザーのタスクバーからはGeminiの大きな青い目がキラついていますが、ChromebookにまもなくGoogle(グーグル)のAI専用キーが搭載されるようです。

このQuick Insertキーを搭載したのは「Samsung Galaxy Chromebook Plus」。テンキーと16インチほどのOLEDディスプレイを備えた超薄型ノートPCです。Caps Lockキーの場所に配置されています。

追いやられた「G」キーは、Finキーと Altキーの間に移動となりました。「G」キーは従来のランチャーキーのような機能をします。

なお、Googleが米Gizmodo USに語ったところによると、ユーザーはアプリに早くアクセスするためにランチャーキーを使う傾向がまだ強いそうです。

Chromebookで使えるAI機能は?

Quick Insertキーをポチっと押すと、Webブラウザを開かずにホーム画面上でGeminiと会話できたり、テキスト作成できる「Help me read」機能やリアルタイム翻訳を使えたり、Googleドライブから写真やファイルなどの添付ができます。WindowsのCopilotキーとほぼ同じと考えられるでしょう。

AIが代わりにメールを書いてくれる機能もあるそうですが、著者はその機能にまったく興味なし。友人にメッセージを送信するときに使いたい絵文字やGIFに簡単にアクセスできるようにもなるそうです。他にも、Google Driveをさくっと検索したり、最近開いたWebサイトをリストで見られたり、テキスト内の日付や時刻を変換したりすることも可能です。

今のところ、Quick InsertキーはAI画像生成には対応していませんが、Googleは将来的に画像生成のサービスの提供も開始するとしています。筆者はこのキーに搭載されているオフラインで使える非AI機能がお気に入りですが、10月中にはさらにいくつかのオンデバイスおよびクラウドベースのAI機能がChromebookに搭載される予定そうです。

リアルタイム翻訳や文字起こしもできる

Lenovoから近日発売予定の「Lenovo Chromebook Duet 11-inch convertible」にもGoogleの生成AI、Geminiが搭載されますが、こちらにはQuick Insertキーはありません。ランチャーキーを押しながらFを押すことで起動できます。 Zoom通話やビデオ、音声をリアルタイムで翻訳できる新しいライブ翻訳機能が使用できます。デモによると、最も正確で高速な翻訳とは言えないかもしれませんが、いざというときには役立つでしょう。

また、音声を文字起こしを作成できる新しいレコーダーアプリもあるようです。この機能はオフラインのデバイス上で実行されますが、Geminiやその他のAI機能にはインターネット接続が必要。Help me writeのほかにHelp me readという機能もあり、 右クリックするとPDFや記事、Webページなどの内容を要約できます。これらは、GoogleのNotebookLMにすでに備わっている機能と基本的に同じですね。

Gemini搭載のPCがデフォになりそう

Googleはアプリ全体でAI機能を倍増させていますが、新しいChromebookのアップデートにより、GeminiはChromeOSにさらに定着したと言えるでしょう。これまで、Geminiのアイコン表示は Chromebook Plusモデルに限定されていましたが、現在はすべてのChromebookに青い星のGeminiアイコンが表示されるようになりました。

新しいChromebook Plusモデルでは、引き続き12か月間の「Google One AIプレミアム プラン」が提供されます。なお通常モデルでは、月額2,900円のAIプレミアムプラン(2TB)を3か月間無料で利用できるとのこと。

もう一度言いますが、筆者は必ずしもAIに結びついていないChromebookの新機能により魅力を感じています。ChromeOSには、Chromebookで最後に使用したアプリを表示するWelcome Recapなど、UIにいくつかの改善が見られます。iOSのように、通知やその他の邪魔なものを制限する「フォーカス」モードもあります。時間制限や音楽プレイリストを選択して設定することも可能です。

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