実用度高めのAI機能だ。
ついに発表されたPixel 9シリーズ! デザインだけでなく、中身ももちろん面白い進化を遂げています。AIを活用した新機能をいくつか試してきたので、ご紹介しましょう。
撮影者もあとからご一緒に「一緒に映る」
カメラ機能の中に「一緒に映る」という新しいモードがやってきます。例えば3人で旅行に行き記念撮影をするとします。このとき、3人のうち1人が撮影を担当するとしましょう。
「一緒に映る」は、そんな場面で便利。「一緒に映る」を起動した状態で、まずは2人をパシャっと撮影。
すると、さきほど撮影した2人の人物が透かしになったまま次の撮影に移行します。2人のあいだに来るよう3人目を配置しつつ、構図がズレないよう赤枠ガイドに従って画角を調整。
そのまま撮影すると、3人一緒に撮影したような合成写真が完成! 影や背景に違和感もなく、とても自然に合成できてますね。インカメラだと画角や画質が足りないときもあるし、複数人での旅行で重宝しそうな機能です。
周囲をもっと写したい「オートフレーム」
もう一つ、「オートフレーム」というモードもカメラ機能に追加されます。これは画像生成のような機能で、例えば以下のような写真があるとしましょう。
竹林で撮影したこちらの写真。全員しっかり写っていますが、もっと現場の壮大さを表現したい、言い換えるとより広角で撮影したいとします。そこで「オートフレーム」を選択。
「オートフレーム」を選択すると、右側の写真のように人物の周辺に新しい風景が生成されました。写真のフレーム=枠を広げる、そんな機能ですね。
Geminiは写真もメールも理解する
最後はPixelで使えるAIアシスタント「Gemini」について。GeminiやChatGPTのような対話型AIはテキストや音声でしかやり取りできないと、そう思っていませんか?
ところがどっこい。Pixel 9のGeminiとは写真でもやり取りが可能! パイナップルと人参をカメラで撮影して、これらを使ったレシピについて訪ねてみましょう。
添付した写真に対して、Geminiくんがパイナップルと人参の存在を認識しています。テキストと写真を横断できるこの賢さは、まさしくマルチモーダル。洗練されていけば動画にも対応するかも?
また、Google純正ならではの各アプリとの連携も強力。「Gmailに届いてる旅券の情報を教えて」と訪ねれば、該当メールを引用しつつメール内の情報をピックしてくれます。検索ボックスへの文字入力が、音声によるフランクな質問に置き換わりますね。
使ってみた感じ、いずれの機能も実用度高そうな印象。Geminiへの問いかけを使いこなせば、テキスト入力の手間を大きく削減できそうです。これがAI時代のスマホの使い方か…!