色覚異常でも遊べるデザインになりました。
特定の色が現実と違って見える色覚異常。色盲、色弱などとも呼ばれますが、普通に生活できるので見落とされがちな障害なんですよね。
一般的に赤に敏感な1型色覚、緑に敏感な2型、青に敏感な3型があり、見え方は人それぞれ。大人になるまで気付かない人もいるくらいです。
正しく色が見えない人でも楽しく
カードゲームの「UNO(ウノ)」などでお馴染み、アメリカの玩具メーカーMattel(マテル)が、これから2024年末までに80%のゲームを色覚異常対応にしていくと発表しました。
例としてはカードゲームの「UNO」、「DOS(ドス)」「Phase 10(フェイズ・テン)」、「Skip-Bo(スキップボー)」、平面型『テトリス』みたいな陣取りゲーム「Blokus(ブロックス)、串を抜く落ち物「Kerplunk(カープランク)」にデザインの変更が施されます。
対応ゲームには、パッケージに目の形のアイコンがあるので一目瞭然です。
どんな変更?
「UNO」なら色ごとに四角や丸や星、下向き三角といったシンボルが記載されます。「Blokus」は色ごとにデコボコのパターンを変え、「Kerplunk」は串の末端に生える葉っぱの数が違う、という感じ。
3億人が色盲
世界では男性12人にひとり、女性は200人にひとりの割合で、およそ3億人が色盲なのだそうです。
テーブルゲームはカラフルなものが多いので、プレイの相手と見えている色が違うと勝敗に関係するかもしれませんし、同じ土俵で楽しめないこともあるでしょう。
多くの人が楽しめるデザインに
ちなみに筆者は以前、イベントのデザインを作った時に色盲者でも見やすく配色したことがあります。なのでマテルの試みには共感できるんですよね。
大きな変更をせずとも、既存の製品はデザインの力でもっとユニバーサルになれますね。
Source: Mattel via YANKO DESIGN, FASTCOMPANY
Reference: Santen