LINEの代わりになる? iPhoneとAndroid間のメッセージ問題が改善

もうメッセージが緑だったり青だったり、がなくなる。

iOS 18のデベロッパーベータ版(開発中の新OS)ではAndroidユーザーからのテキストメッセージが、今までみたいなグリーンの吹き出しではなく、青い吹き出しで見えるようになりました。iPhone同士でメッセージした時と同じ見た目になったのです。

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Image: Thomas Germain – Gizmodo US
以前はiPhoneでAndroidからのSMSを受信すると、緑色の吹き出しで表示された

この変化の理由は、AppleがAndroidと共通のメッセージング規格であるRCSを採用したからです。携帯キャリアも徐々にRCS対応を進めているので、すでにたくさんのiPhoneユーザーから、Androidユーザーとのやりとりの気まずさが解消された、と報告があがっています。

AppleのRCS対応は、先日のWWDC 2024でひっそり発表されてたんですが、それがiOS 18のデベロッパーベータ第2弾で実際にリリースされました。このベータ版を毎日使うiPhoneにさっそくインストールしてしまった猛者たちは、Androidユーザーとの間でリッチなメッセージのやりとりが可能になっています。あ、ベータ版は開発中のOSなので予期せぬ不具合が発生しがちです。試すなら、ふだん使わないスペア的な端末にしとくのがお勧めです、念のため。

RCSだとなにが便利?

iOS 18での純正メッセージは、Androidユーザーとの間でも、たとえば音声や動画を圧縮なしで送れるし、グループチャットも分割されません。Android側からも、iPhoneユーザーが既読スルーした、とかが見えるようになります。

9to5Macによれば、iPhoneでのRCSに対応してるのは今のところ、米国ではAT&TやT-Mobile、Verizonといった一部キャリアに限られてます

iOS 18のデベロッパーベータでは、「設定>アプリ>メッセージ」の下の設定パネルでRCSをオン・オフできます。そこに表示がない場合、お使いの携帯キャリアがオンにしてないということなので、待つしかありません。

LINEとどっちがいいの?

興味深いのは、AppleのRCS対応で、WhatsAppなどのサードパーティアプリに流出したユーザーが純正のメッセージアプリに回帰していくか、ということです。

日本だとLINEが圧倒的ですが、海外ではWhatsAppが人気で、iMessageより大容量の画像や動画をシェアしやすかったりします。iOS 18がリリースされる今年秋以降、メッセージングの勢力図が変化するのかどうか、そこもちょっと注目です。

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