雨の日にしか、遊べないゲーム

これは、雨の日にしか遊べないゲーム。

あめのふるほし」の舞台は、人がいなくなった終末世界。大気は汚染され、機械の残骸が虚しく散乱しています。

残されたのは、ただただ歩き続ける機械だけ。個人的にはこの設定だけで、飛びつきたくなってしまうような世界観です。

この星の天候は、我々の住む地球とは真逆のようです。あなたの現在地で実際に雨が降れば、こちらの世界では視界が晴れるのです。そして機械は、雨の日にしか動きません。現実世界で雨ではない日にゲームを開いても、画面は煙に覆われ、よく見ることができません。

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道中、歩き続ける機械は壊れて動けなくなった機械たちと出会います。機械の残骸の中には、残骸自体の遺言と、残骸が拾ってきた遺言が残されています。その中から、一つ、遺言を拾いましょう。遺言からは、かつてこの世界でどんなことが起きていたのか、少しずつ読み解けます。

一方で、遺言を拾うたび、歩き続ける機械も少しずつ壊れていってしまいます。そして、いつか機械は壊れます。次に遺言を残すのはあなたの番。その時、あなたはどんな言葉を残しますか?

今日も雨で嫌だなぁ。そんな日が、ちょっとだけ特別な日になる、とてもユニークなゲームです。

何もなくなってしまった終末の世界で、唯一世界との繋がりを感じられる遺言。遺言を繋いでいって、いつか自分自身も遺言をどこかの誰かに託していく、感傷的な気持ちにさせてくれる作品です。何より、必ず雨が降っている日に遊ぶことになるので、現実世界の環境もゲーム体験を形作る1つの要素になっているという、他では味わえない体験を楽しめるでしょう。

いつも以上にこのゲームを遊べる機会が増える梅雨の時期こそ、遊んでみてはいかがでしょうか。

Source: あめのふるほし

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