2024年5月21日、Microsoft(マイクロソフト)が新しいノートPCカテゴリ「Copilot+ PC」を発表しました。高いAI処理性能を備えた最新PCに与えられる称号みたいなものですが、「AIをフル活用するPCスタイル」をまずハードウェアレベルで実現しにいっていて同社がAIに賭ける覚悟が伝わってきます。
しかも、ハードだけAIに最適化したわけではなく、きちんと高性能化したハードを活かせるソフト──AIを活かした新機能が搭載されています。しかも、どれもちゃんと使いどころがありそう。
1. やったことをみんな写真記憶する「リコール」機能
感動が大きかった機能のひとつ「リコール」。日本語にすると「回顧」になるこの機能は、「PCが今までに画面に表示したものを覚えて、いつでも欲しいものを探し、見返せる」というもの。
実態としては、画面上のスクリーンショットを逐一撮影して保存しています。すごいのはここから。上記の動画ではスライダーで時間を遡っていますが、検索にも対応しています。「誰々くんがあのチャットで言ってたのはなんだっけ?」と検索すると、AIが過去のスクショをチェック、該当しそうなものを引っ張り出してきてくれます。
パソコン上で写真記憶が実現されてるんだが…。閲覧したウェブサイトに加え、アプリ内で作業中の状態なども記録されるらしく、実用度はかなり高そうです。
2. PCで流れる外国語、ぜんぶ翻訳して字幕にしちゃいます
なんと、標準機能として動画内の外国語を翻訳・字幕化する機能があるんです。↑の動画では動画サイトの外国語コンテンツを翻訳していますが、この機能なら外国語が飛び交うビデオ会議などにも対応できます。加えて、クラウドではなくオンデバイスでのAI翻訳なのでプライバシーも担保できそう。
3. テキトーに描いた絵、AIが綺麗に清書します
最後が「コクリエーター機能」です。これはAIが「イメージした絵を一緒に完成させてくれる」って感じの機能です。
ペイントアプリ内でスタイラスペンを使ってプロンプトや下絵を描くと、AIがそれをもとに綺麗な画像を生成してくれています。タブレットPCを買うならこういう機能があると嬉しいですよね。絵とかわからないけど、ちょっとした絵をブログや資料に入れたいみたいなときに、さくっと、直感的に欲しい画像が得られそうです。
どんどんAIがカジュアルに使えそうな感じになってきました。これから買い替えるならそういう時代に合ったPCを選んでみるのもたのしい気がします。