現在大ヒット公開中の映画『変な家』。あまりの人気ぶりに少し気になり始めていた頃、友人から「あの映画めちゃ怖いらしいよ」と期待高まる情報を聞き、ホラー映画好きとして早速見に行ってみることに。
結論からいうと、確かに想像していたよりも怖い映画ではあったのの、「ミステリー」と「Jホラー」を足して2で割ったような、多少無理やりさを感じてしまう作品でした。
途中から雰囲気がガラッと変わる
本作のキーアイテムとなるのは、訳ありの変な間取り図。オカルトコンテンツを配信する動画クリエイター、雨宮がその不可解な謎を追っていくうちに奇妙な現象に巻き込まれていく、というのが簡単なあらすじです。
こちらの動画がメインの内容になっていて、原作は書籍『変な家』。ちなみに私は原作にはなにも触れずに映画を鑑賞しました。
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上映時間は110分とそれほど長くはなく、特に前半に関してはハラハラドキドキさせられるシーンがいくつもあったり、主人公と一緒に謎を追っていく感覚を楽しむことができました。
ただ、個人的に違和感を感じたのが映画の後半部分。物語が進むにつれ謎はどんどん明らかになっていくものの、ある事実が発覚した途端、シーンがミステリーからアジアンホラーのような鬱々とした雰囲気へガラッと変わったり、物語の展開があまりにも早すぎて、「一体何が起きてるんだ…」状態に陥りました。
あらかじめ原作に触れた状態で鑑賞していたら理解できるシーンも多かったのかもしれませんが、個人的には人間関係や物語を含めたいろいろな点で物足りないと感じる部分があり、映画を見終えたときはモヤモヤが残りました。
ちなみに、本作はPG12やR15+などの年齢制限はないものの、全体的にそこそこグロシーンが多めだったので、残虐描写がニガテな方は注意した方がよろしいかと。
それから、それなりにホラー耐性のあるこれから見ようと思っている方は、スクリーンの大きさよりも音にこだわった劇場で見た方が楽しめると思いますよ。
うーん、『変な家』というよりかは、変な〇〇の物語だったかなぁ…。
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