成長したらポケモンの「フシギバナ」みたいに?
食品売り場で買えるものから裏庭に生えるものまで、世界には6万2000種類ものキノコがあるそうな。
それらは暗くて湿った場所で育つというイメージですが、なんと生きたカエルを苗床として生えるキノコが発見されました。
カエルの脇腹にキノコ生える
カエルは東南アジアと南アジアに生息する、アマガエルの「Rao’s Intermediate Golden-backed Frog(別名 Hylarana intermedia)」。
左の脇腹に1本だけエノキダケの先っちょみたいなのが生えている個体で、場所はインドのカルナータカ州にある西ガーツ山脈でした。
新種ではない
発見者は、世界自然保護基金WWFインディアの科学者。山の中を散策中だったのですが、カエルは2cmほどの小ささでも色が目立つことから目に留まったのだそうです。しかもヘンなのがくっついてたら、余計に目を引きますよね。
キノコの種類は、クヌギタケ属のボンネットキノコとのこと。腐った樹木などに生える珍しくない種類のようです。
真菌性の皮膚感染症?
生き物に寄生するキノコは、虫の死骸から生える冬虫夏草や宿主をゾンビ化させ操る恐ろしいものが存在します。ですがこの場合、アマガエルは健康そのものでキノコもみずみずしく育って普通に共生しています。
カエルの皮膚は抗菌なのですが、科学者によると怪我した箇所に胞子が付着したのかもしれないとのこと。また真菌性の皮膚感染症と見る学者もいます。人間も真菌が原因の皮膚炎にかかることがあるので、同じなのでしょうね。
奇跡のカエル茸
きっといろんな偶然が重なってキノコが生えたのだと思いますが、もしこれが胞子を拡散するキノコの戦略だとしたら? 賢い方法ですよね。大自然には不思議がいっぱいです。
Source: Reptiles & Amphibians, X, Forbes via NEW ATLAS
Reference: 株式会社キノックス