ギネス記録を更新した手のひらサイズの人型ロボ

いくつもの条件をクリアした上で最小。

世の中で、まだ誰もやったことがない記録を認めるギネス世界記録。常に新しいジャンルが生まれたり、既存の記録が更新されます。

記録が塗り替えられた

新しく記録をゲットしたのは、身長141mm世界一小さいヒューマノイド・ロボット。2022年にパキスタン人が作った最小の人型ロボよりも11.3mm小さいため、新記録を更新しました。

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Video: Guinness World Records/YouTube

学生が作った

制作したのは、香港で最も古い学校のひとつ、抜萃男書院( ばっすいだんしょいん)のロボット開発チームとのこと。日本の高専ロボットコンテスト「ロボコン」みたいに、学校の活動で作っているのでしょうね。

関節が動いて二足歩行が条件

この記録は、肩、肘、膝、腰の各関節が動き、二足歩行ができることが条件です。そのうえでいかに小型化するかが記録更新のカギになります。

設計は建築で用いられるソフト「CAD」が使われ、3Dプリンターで印刷。小型の7.4Vのリチウムイオンが組み込まれ、電池16チャンネルのサーボモーターを制御するプログラミングで動きます。

ロボは小さいため、基板は内蔵されず背中に外付けされています。なので配線も外にむき出しになっています。

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Image: Guinness World Records

スマホで遊べてお手軽

低予算で作れて充電もできて、オープンソースで世界中の開発者がアクションなどのプログラムを共有できるのも強み。理工系の知識を育むSTEM教育にも使えて、いいことがたくさんです。

予め設定したアクションはスマホでも操作できるので、機械に弱い人でも楽しめますね。

等身大ではない小型の強み

最近はテスラ社が開発中の「オプティマス」など、人間と同じ等身大ロボの開発が最近の主流です。ですが小型化すると、狭い隙間で偵察したり救助の役に立つなど、活躍の場は多そうです。

Source: YouTube, Guinness World Records via IEEE SPECTRUM

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