2024年、NASAの有人月面着陸計画「アルテミス2」が実施されます。成功となればアポロ計画以来およそ半世紀ぶりの人類の月面着陸。どうやら来年は宇宙がアツい1年になりそうです。
そんな年に入る前に、私たちもまずは一休み。
今年公開された美しい写真たちと共に、コタツから宇宙へ想いを馳せてみませんか?
宝石箱のような環状星雲
こちらはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した、環状星雲(別名リング星雲)の画像。
ウェッブ宇宙望遠鏡が環状星雲の構造をかつてないほど詳細に捉えています。キラキラ輝くその姿はまるで宝石箱のよう。
欧州宇宙機関(ESA)が出したリリースは、この星雲の形がドーナツ型に近く、星雲中心の空洞部分にはガスと塵がラグビーボールの形をして入り込んでいると説明しています
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ずっと眺めていたいキラキラ
こちらはハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、状星団のTerzan 12。キラッキラです。
Terzan 12は、いて座の中、地球から1万5000高年ほど離れた場所に位置する、古い星の集合体。球状星団は宙のガスや塵に邪魔されがちで、他の星に埋もれ見分けがつかないことが多いそうですが、この画像はとてもクリア。
こんなにもたくさんの星が集まっているのは、星と同じサイズの小さなブラックホールの引力に引き寄せられているからなんだそう。
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宇宙を漂う神秘的なイカ?
こちらはウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した深海を漂う光るイカ……ではなく、「ハービッグ・ハロー天体 211(HH 211)」という天体。
ハービッグ・ハロー天体とは、生まれたばかりの恒星を囲む光を放つ領域で、若い星々から放出されたガスのジェットや恒星風が、近くのガスや塵と高速でぶつかって衝撃波が生じると形成されます。
ペルセウス座の方向、地球から1000光年の距離にある若い星から、相対する方向に2本のジェットが噴出していて、それがイカのような形に見えているワケなんです。
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