パンデミック終息で人生バラ色かと思いきや、今年は何かと暗いニュースの多い1年でした。
ただ落ち込むだけではよくありません。今年のネガティブなニュースをしっかり受け止めて、日々どう生きていくべきかを前向きに考えるためのヒントや考えるきっかけにしたいですね。
明日は我が身かも? レイオフ禍
まずイーロン・マスク流に続けとばかりに大型レイオフがハイテク業界全体を襲います。
Metaは昨年11月から4回にわけて計2万1000人前後を人員整理しました。Microsoftも年明け早々、1万人をレイオフ。プライベートコンサートで全社が盛り上がった翌日のサプライズでした。
過去最大1万2000人のレイオフを断行したGoogleもそのやり方はあまりにも自動的で、「まるでイカゲーム(上)のようだ」と話題になりました。
当のイーロン・マスク氏のTwitter(現X)はといえば、買収当初7500人いた社員は現在1300人前後と報じられています。大幅な広告減も相まって、買収前に投資家筋に説明していた75%削減プランを上回る削減幅(80%)となっています。
終身雇用なんて昭和の話。副業禁止の企業もまだまだたくさんありますが、「働き方」を見つめ直してみてもいいのかもしれませんね。
Googleの無慈悲な話はこちら↓
「絶対に安心」はない。セキュリティへの不安
ラスベガスではMGMをはじめとする大手カジノがランサムウェアにやられて機能マヒに陥り、iPhoneのパスコードを盗み見てIDを乗っ取る犯罪が横行。23andMe顧客の遺伝伝子データが大量に盗まれたりと、第3国からの戦費調達ハックも手伝って、何かとセキュリティが荒れた1年でもありました。
オフラインでもこんな調子。
コロナで下がったモラルは改善の兆しもななくて、アメリカでは車の盗難、空き巣が相変わらず多め。テーブルゲームのイベント「Gen Con 2023」ではトレーディングカードがパレットごと盗まれるし、カートに商品山ほど放り込んでレジを堂々スルーする万引きとかはもう日常風景の一部で、自分の感覚まで麻痺しそうです。
いずれにしてもセキュリティは絶対大丈夫、ということは今はもう昔の話なのかも。自分の身は自分で守るしかなさそうです。
車の盗難でいちばん多いメーカー↓
戦争に巻き込まれていくテクノロジー
戦争といえば、ウクライナの激戦地でイーロン・マスク氏がSpaceXの衛星ネットを遮断して地上を混乱に陥れ、メンテ代を米国防総省に要求していたことも問題になりましたね。
反ユダヤ、ネオナチ拡散でXの広告収入は6割も減ってしまったイーロンだけど、ガザの前線ではちゃっかりイスラエルと手を結び、イスラエル政府の許可なしにStarlinkのネットを紛争地域に提供しないことを確認し合っています。ビジネスマンだよね。
2008年にNASAのバックアップがなかったら倒産確実だったSpace X。これまでに米政府から得た事業費は計153億ドル(約2兆1786億ドル)にものぼります。Tesla車も購入代金の一部を州や国が肩代わりしていて、そちらも累計30億ドル(約4270億円)はくだりませんしね。国策と切っては切り離せない存在だけに、戦時下の動向が気になります。
イーロン・マスクが要求したメンテ代↓
おまけ
暗いニュースばかりで終わるのも切ないので、世界で一番IQが高い国の話でゆるめつつ2023年を締めたいと思います。
さてどこでしょう↓