ホンダのたためる電動スクーター「Motocompacto」に乗ってみた

独特のデザインだしカスタマイズもできる。

ホンダから80年代の折りたたみ原付バイク「モトコンポ」を思わせる電動スクーター「Motocompacto」が米国で発売されました。

日本での扱いは未定のようですが気になりますよね。米GizmodoのDua Rashid記者がハンズオンしてますので、以下どうぞ!


ホンダがとてもユニーク(というか風変わりというか)な外見の電動スクーターMotocompactoをリリースし、試乗させてくれました。確かにインパクトはあります。

Motocompactoはブリーフケースみたいな外見と、大きなキャンバスみたいな作りですごくアイキャッチングです。

ホンダいわくMotocompactoのアイデアは文字通り「空白のキャンバス」で、ユーザーがカスタマイズできるようにできています。ステッカーとかスキンでデコってください、というわけです。

名前の通りコンパクト

この四角いデザインの目的は、車のトランクやマンションの部屋にも収納しやすくするためでもあります。Motocompactoという名前の通り、極力コンパクトにできているんです。

折りたたみ方も数回ですぐにコツがつかめました。完全な乗り物状態から、1分もしないうちに約40ポンド(約18.7kg)のスーツケースに早変わりでき、運びやすいようにハンドルも付いてます。

マンハッタンの自転車置き場もない小さなアパートメントに住んでいる自分としては、ベッドの下にしまえるのはありがたいです。

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Image: HONDA

シートとハンドルは本体に簡単に収納でき、スクーターとして乗るときには、その収納部分に荷物を入れられます。

といっても形が細長いので、入れるものは限られます。厚みのあるカバンは入りませんが、ノートPCはスッと入るし、私はジャケットを入れて乗ってました。

最高速度は時速15マイル(約24.1km)、最大走行距離は12マイル(約19.3km)と、1,000ドル(約15万円)もする電動スクーターにしては普通です。充電には3.5時間かかりますが、充電器がMotocompactoをそのまま小さくしたかわいい形で、軽くて持ち運びやすいのは良かったです。

凸凹の地形には不向き

Motocompactoの作りはボディもタイヤも街乗り用で、自然の凸凹した地形には不向きです。ラフなアウトドアでも乗り回したい人には、もっとがっしりしたハードコアな乗り物が必要です。

あとひとつ気になったのは、シートとハンドルの位置調節ができないこと。

ホンダは「どんな体型の人もMotocompactoに快適に乗れましたから」と繰り返してましたが、やっぱり調節できないのは、特に何かしらハンディキャップのある人には制約になると思います。アクセシビリティの高いデザインとはいえません。

操作は簡単、乗り心地も快適

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Image: HONDA

でも、Motocompactoの操作パネルは単純で直感的です。ボタンは1つだけで、それで電源オン/オフや2つのモード切り替えをします。1つめのモードは動き出すときにユーザーが少しキックする必要があり、2つめのモードは全部電動でスタートできます。

1つめのモードのほうがより初心者向きで、最初はここからになるかと思います。と言いつつ、私はずっと2つめのモードにしてたんですが、乗り心地は非常にスムースでした。

ハンドルの真ん中に小さなLEDディスプレイがあり、そこに走行速度とライトの点灯状態も表示されます。そう、Motocompactoにはヘッドライトとテールライトも付いてるんですが、方向指示器は付いてません。

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Image: HONDA

Motocompactoを価格だけで見てしまうと、同価格帯の他機種より良い点は、ホンダブランドであることくらいになります。何か問題があれば、ホンダのディーラーに持っていけるのは安心ではあります。

でも、1,000ドル(約15万円)という価格は、特にこの独特のデザインを好きでなければ、ちょっと高いと感じるかもしれませんね。

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