Microsoftかわいそすぎる。新しいXboxの存在を「国」にバラさてしまう

新製品発表の秋は、公式の「うっかり」リークが多いです。

が、今回はガチのうっかり

米連邦取引委員会(米国連邦政府の機関)がMicrosoftのゲーム事業計画を一般に公開してしまいました。

…どうしてそんなことになるの?

昨年1月、Microsoftが人気ゲームシリーズ『コール オブ デューティ』で知られるアクティビジョン・ブリザードを買収すると発表。これに対し、昨年12月、米連邦取引委員会(FTC)はXboxの競合となるほかのゲーム製造会社に対して不公平であるとし、買収差し止め訴訟を起こしました。現在、絶賛訴訟中

問題のゲームに関するMicrosoftの計画がうっかり公開されてしまったのは、この訴訟に関連して。FTCが公開した訴訟資料には、2030年までのMicrosoftゲーム事業ロードマップが詳細まで記されており、誰でも見られる状況にあったのです。

現在、すでに問題の資料は非公開に。これに対してFTC担当者は裁判所のウェブサイトにMicrosoftのゲーム計画資料をアップしてしまった責任はFTCではなくMicrosoftにあると発表していますが。

バレてしまったゲーム周りの計画とは

Microsoftが2030年までのロードマップの中でもっとも注力するのは、もちろんゲーム機。

まず、「新たなXboxのコントローラー」をリリースし、炭素税の影響を減らしていく予定になっています。

「Xbox Series X/Sのそれぞれのアップデート版」を予定

次に、Xbox Series Sをアップデートした「Sebile(セビル)」と「Ellewood(エルウッド)」を発売予定。とくにEllewoodは、内部ストレージ増強、高速Wi-Fi搭載なうえに消費電力を削減。よりイマーシブな体験ができるコントローラーを提供するそう。

Xbox Series Xのアプデ・リフレッシュ版もあり。こちらはコードネーム「Brooklin(ブルックリン)」。発売は来年を予定しており、価格は499ドル

端末価格だけでなく、予測売上台数や資金、マージンなどお金の話も資料には盛り込まれていたので、頭の中全部大公開企画状態になってしまいました。

そういうのはないんじゃなかったっけ…?

先月、Microsoftゲーム部門トップのフィル・スペンサー氏が、 Xbox series X/S両方において、アプデ次世代機(中間世代)の予定はないと発言していました。が、資料に書かれていたのはまさに「中間世代機」。

スペンサー氏自身は、中世代的リフレッシュをやると多くのデベロッパーの悩みの種になるだけと批判的な意見を持っているようですが、企業としての決断とは相容れない状態にあるのでしょうか。むしろロードマップがリークされてしまったことでなくなる可能性もなきにしもあらず。

任天堂を買収?

資料には一部エライ人のメールの内容も含まれていました。中には、2020年のスペンサー氏のメールも。しかも話題は任天堂買収。いわく…

「任天堂は我々にとってゲーム業界における最高の資産」

「(もし)任天堂を手に入れられたらキャリア最高の瞬間になる。両社にとっていいと思う」

また、関係をより強固なものにしていきたいと任天堂側とも何度も会話の機会をもっていること、アメリカでもしチャンスがあるとしたらMicrosoftが最優先だろうという話までしています。

Microsoftの頭の中全部見せ…。これは、買収裁判とは無関係なところから石がとんできてダメージうけてる感じです。

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