Microsoft(マイクロソフト)は本日、新製品発表イベントにて生成AIツール「Microsoft Copilot」を発表しました。
同時に、9月26日にWindows 11のアップデートをすることも発表し、この生成AIがWindows 11に標準搭載されるとのことです。
Windows 11でできるようになること
Windows 11に搭載されるMicrosoft Copilotのデモ動画がこちら。
このCopilotは、起動すると右側にサイドバーのように立ち上がり、ユーザーがWinodws上で行なう日常的な操作や業務における作業を使いやすくするサポートをしてくれます。
例えばアプリを立ち上げたり、ダークモードに変更したり、表示しているページの要約をしてくれたり、したいことを入力すれば、それを実行してくれるわけです。
ChatGPTなどに代表される生成AIが多く登場していますが、このCopilotというAIツールが優れていると思わせる機能を紹介していきます。
音声入力ができる
前述のように、この機能はテキスト入力によって使用可能ですが、今回の発表では音声での入力も可能とのこと。
生成AIツールでは、基本的にしたいことや聞きたいことをテキスト入力によって行ないます。Copilotでもそれは同様です。
しかし、キーボードで一回一回入力するのも手間がかかるもの。音声を自動的にテキストにしてやり取りをしてくれるというのは実はすごく便利だと思います。
手書き入力もできる
Windows 10から搭載されたスタイラスペンを利用した手書き入力機能がアップデートされ、「Windows Ink Anywhere」として発表されました。
これにより、手書き入力できるフィールドが広がります。また、この機能はCopilotでも使用可能で、画像のように手書きで入力することで、テキストに変換されてそのままCopilot機能を使えるのです。
音声入力と同様に手間がかからないのもありますが、画像にあるように数式などはキーボードで入力するのが難しかったりしますし、手書きのほうが早いですよね。
さらに機能を利用して、指定範囲を切り抜き、その画像をまたCopilotに入力して、ということもできるのです。
コピペの手間も省ける
生成AIツールを使用するときに、よく行なわれることの1つとしてコピペがあります。「文章を要約してほしい」なんてオーダーのときには、一度別のアプリからコピーして、生成AIの入力フィールドにペーストして、それをまたコピーして…といったことも。
Copilotの機能では、画像のように長文のメールが来たとして、それをコピーするだけで右側のCopilotにその文章を入力できるとのことです。
アプリやウィンドウを何度も往復しなくても、ほぼシームレスに入力ができるのは便利です。
ドラッグ&ドロップで入力も出力もできる
コピーだけで入力ができるのと同じような機能として、ドラッグ&ドロップによる入出力もあります。こちらも同じようにアプリ間での移動の手間が省けるものとして便利でしょう。
画像では、右側のCopilotで生成したスケジュールテーブルをメールの作成画面にドラッグ&ドロップしています。
AIが生成したテキストを、そのままメールの返信文としてマウスの移動だけで貼り付けられるのはかなり便利そうです。しかも表示が崩れていないのもいいですよね。
Windows搭載アプリも生成AIでアップデート
今回の発表では、Windows搭載アプリもこの生成AIによってアップデートされるとのことです。
例えば保存されている画像や撮影した写真を管理する「Photo」アプリでは、生成AIによる画像生成で被写体と背景を解析して、自動的に背景をぼやかすといった機能が追加されます。
同じように、切り取りアプリの「Snipping Tool」でも、Copilotを利用して自動で背景をくり抜いたりなどの画像編集が可能に。「Paint」アプリでは生成AIによる描画が可能になったりと、多くのアプリで新機能が追加されますよ。
今回のMicrosoftの発表では、このAIに特にフォーカスしていました。Copilot(=副操縦士)と名付けられたこの生成AI機能は、正にユーザーが何かを操作したり作ったりするのをサポートすることを目的としています。
Windows 11のアップデートと合わせて、まもなく利用可能となります。この副操縦士とともに、より快適にPCを使えそうな予感がして楽しみです。
Source: Microsoft