「四球病」の巨人、FAで補強すべき投手は? 「良い教材になる」OB猛プッシュの左腕

J-CASTニュース

   プロ野球巨人の元投手で野球解説者の高橋尚成氏(48)が2023年9月8日にユーチューブを更新し、今オフ巨人がフリーエージェント(FA)で補強するべき投手として日本ハム加藤貴之投手(31)を挙げ独自に分析した。

   加藤は千葉・拓大紅陵高校から社会人野球を経て15年のドラフト会議で日本ハムに2位指名され入団した。プロ8年目の今季は22試合に先発して7勝9敗、防御率3.05。コントロールの良さに定評がある左腕で、昨季は2リーグ制移行の規定投球回数到達者では最少となるシーズン11与四球の記録を作った。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム

    巨人の本拠地・東京ドーム

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「巨人だけではなく左ピッチャーはどこもほしいはず」

   高橋氏は「最近にはいないようなタイプのピッチャーという感じがします。どちらかというとストレート系のそれほど速い感じではないが、コーナーをしっかりついて低めにしっかりボールを集めて打たせて取る。フォアボールの少ないピッチャーなのでタイプ的には三振をバカバカ取っていくようなピッチャーじゃないという印象」と分析した

   加藤は先発ローテーションの一角としてチームをけん引し、プロ8年で48勝をマーク。新庄剛志監督(51)の信頼は厚く今季の開幕投手を務めた。

   高橋氏は「巨人だけではなく左ピッチャーはどこもほしいはず」とし、加藤の魅力を解説した。

「ローテーションに左ピッチャーが何人か入ってくれるとすごくローテーションを組みやすくなってくる。それを考えるとゲームをメイクしていくという能力がすごく高いピッチャーだと思う。どこも欲しいと思う。特にジャイアンツはもちろん良い左ピッチャーがいるが、しっかり軸となる左ピッチャーをローテーションで左の軸として取るというのもひとつの手かなと思う」

   さらに「どのバッターにもコントロールをビシビシ行けると思うのでセ・リーグ、パ・リーグはあまり関係ないと思う」「東京ドームは狭くてバッター有利の球場なのでフライでアウトを取るピッチャーは厳しいと思う。それを考えるとゴロを打たせる能力が高いと思うので十分活躍できると思う」と続けた。

   加藤の四球の少なさに言及し、巨人に加入すれば投手陣に良い影響を与え相乗効果が望めると指摘した。巨人はここ数年、四球が多く昨季はリーグワーストを記録し今季は11日時点でリーグ2番目に多い371個の四球を記録している。

   高橋氏は「ジャイアンツのフォアボール率がちょっと上がっているので改善しないといけない。フォアボールを少ないピッチャーを取るというのは間違いなく戦力になる。なおかつそういうピッチャーがいることによってそれが改善できるような気がする。相乗効果でそれが良くなっていくこともある」と期待を寄せ、「良い教材になると思う」とした。

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