2000FPSのハイスピードカメラで捉えた「永久磁石から走る磁力の軌跡」がすごい

GIGAZINE
2023年07月11日 09時30分
動画



強い磁力を持つ磁石は、日常生活のありとあらゆるところで使われていますが、その磁力は目で見ることはできません。しかし、砂鉄を磁石の周りに巻くことで磁石からほとばしる磁力を見ることが可能です。さまざまな現象をハイスピードカメラで撮影したスローモーション映像を公開しているThe Slow Mo Guysが、磁石に砂鉄がくっつく瞬間をハイスピードカメラで撮影し、磁力の方向を可視化することに成功しています。

Visualizing Magnetic Fields with Slow Mo #shorts #slowmoguys – YouTube
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水平に渡したパイプからつり下げたボルトナットに、ビニール袋で包んだ永久磁石をくっつけます。


そして、その下に砂鉄をスタンバイ。


砂鉄を載せたボール紙をはねあげると、砂鉄が宙に舞いながら永久磁石に吸い付きました。


砂鉄が永久磁石に吸い付く瞬間をを2000FPS(フレーム毎秒)で撮影できるハイスピードカメラで捉えるとこんな感じ。画面の下から砂鉄が舞い上がっています。


砂鉄が吸い着くまでの軌跡は、永久磁石のもつ磁場の向きに沿っています。


磁場の向きは、永久磁石の両極から放物線を描いているのがよくわかります。


ハイスピードカメラで撮影していても、砂鉄はものすごいスピードで吸着していることがよくわかります。


一般的に「磁力」と呼ばれるものの正体は、自然界の4つの力(基本相互作用)の1つである電磁相互作用です。世の中のものはすべて原子でできており、原子は原子核と電子で構成されています。そして、この電子の運動がそろうことで電磁場に方向と力が発生します。砂鉄で視覚化されている「磁力線」とは、N極とS極の間に発生している電磁場の方向から成る曲線であり、実際は永久磁石から目に見えないパワーがほとばしっているわけではありません。


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