かつてMicrosoftが発売したしゃべる紫色の怪獣おもちゃ「バーニー」とは?

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PCのOSでは圧倒的なシェアを持つMicrosoftですが、ハードウェア事業は必ずしも順風満帆ではなく、MicrosoftブランドのマウスやキーボードはSurfaceブランドへ統合される形で生産が終了することが決まっているほか、過去にはAndroidやiOSデバイスに席巻される形で姿を消した携帯端末などもあります。さらに、さかのぼること1990年代にはテレビやPCと連携して最大1万4000語の言葉をしゃべることができるぬいぐるみ「ActiMates Barney」がMicrosoftから発売されていたことを、ニュースサイトのNeowinが報告しました。

A quick look back at when Microsoft made an interactive Barney toy – Neowin
https://www.neowin.net/news/a-quick-look-back-at-when-microsoft-made-an-interactive-barney-toy/

「ActiMates Barney」は、MicrosoftのおもちゃブランドだったActiMatesと、アメリカの子ども向け番組「バーニー&フレンズ」のタイアップにより1997年に発売されたおもちゃです。

by ActiMates | Barney Wiki | Fandom

どんな雰囲気のおもちゃだったのかは、当時のテレビCMを見るとなんとなくわかります。

Microsoft Actimates Interactive Barney Commercial – YouTube
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「今日は特別なゲストが来ています」と告げる先生の声に息をのむ小さな子どもたち。


先生が箱を取り出して開封します。


中身のおもちゃを取り出すと、子どもたちが一斉に「バーニー!」と沸き立ちました。


「ActiMates Barney」は単体でも2000語の語彙(ごい)でしゃべることが可能なほか、子どもと12種類のゲームを遊んだり17種類の歌を歌ったりする機能を持っていました。


可動式の手や足には感圧センサーが内蔵されており、にぎると反応します。


目をかくせばかくれんぼができました。


また、専用の送信機でビデオテープレコーダーと接続する「テレビパック」を使うと語彙が4000語に増加し、子どもといっしょにテレビ番組を見ながらしゃべる機能が追加されます。


さらに、Windows 95と連携する「PCパック」では語彙が1万4000語となります。


PCパックには専用のゲームなども盛り込まれていました。


1997年に発売されたおもちゃとしては高性能に見えますが、その分価格も高めでした。まず、「ActiMates Barney」単体は109.95ドル(当時のレートで約1万3100円)です。また、専用の送信機とテープ1本がセットになった「テレビパック」と、CD-ROMディスク1枚がセットになった「PCパック」はいずれも64.95ドル(約7800円)で、追加のテープやCD-ROMは1本当たり34.95(約4200円)でした。

それでも「ActiMates Barney」は十分な販売実績を収め、後続シリーズとして「Arthur」という別のテレビ番組の主人公である「ActiMates Arthur」とその妹の「ActiMates D.W.」、「Teletubbies(テレタビーズ)」の4キャラクターのセットの「ActiMates Teletubbies」などが製造されました。

しかし人気は長続きせず、ActiMatesシリーズは2000年に販売が中止されました。シリーズの終わりについてNeowinは、「唐突にラインナップが終了した具体的な理由は調べてもわかりませんでしたが、おそらく当時の親たちはたとえ話せるにしても100ドル(約1万2000円)もするぬいぐるみを子どもに買い与えるのにうんざりしていたのでしょう」と述べました。

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