過去に色々なゲームをプレイしてきたけれど、こんなにプレイヤーに寄り添ってくれる作品に出会ったのは初めてだ。
タイトルは「ふしぎの森でコーヒーを」。ビジュアルからすでに良作の予感しかしなかったのだが、実際に触ってみると案の定穏やかな時間が流れる素敵なゲームだった。
いい作品に出会えたな~、と思っていたのだが……ふとあることに気づいてしまった。ちょっと待って、もしかしなくても作者さんが優しすぎますねコレ──!?
・コーヒーを育てよう
プレイを始めると、さっそくストーリーの再生が始まる。主人公の「サチ」はある日突然、見覚えのない不思議な森の中へ迷い込んでしまった。
そこで出会った魔女はサチを元の世界へ戻す方法を知っているようだが、それにはどうやら大量のコーヒー豆が必要らしい。魔女はサチに不思議な赤い実を手渡し、「これを育ててコーヒーの実を集めてくれ」と頼む。
地面をタップすると、生のコーヒー豆を地面に植えることができるぞ。赤い実は時間経過とともにコーヒーの木となって、ぐんぐん成長していくぞ。
完全に成長しきったら、木をタップして実や木材を収穫。集めた赤い実は地面に置いてあるツボを使うと生のコーヒー豆に変化して、また地面に植えられるようになる。これを繰り返して、どんどんコーヒー豆を集めていこう。
収穫物を使えば、新たな物語を開放したり……
サチの身の回りの設備を充実させたりできるぞ。
物語の続きが気になって早く進めたいところだけど、サチの体力は行動するたびにどんどん減っていってしまう。減った体力は時間の経過とともにゆっくり回復していくけれど、手っ取り早く元気になりたい時は……
焚火で生のコーヒー豆を焙煎して……
サチをタップしてコーヒーを飲もう。回復のほかに最大体力が増えるというおまけ効果もついてくるぞ。
・桁違いの没入感
そんな本作は、ビジュアルだけでなくサウンドも高クオリティ。基本的にBGMはなく虫の声と焚火の音だけが聞こえてくるのだが、これがまたどこのASMR? と思うくらいに良質なのだ。
これは記事でお伝え出来ないのが悔しすぎるレベルなので、是非自分の耳で確かめてみてほしい。マジで没入感が半端ないぞ。
──だけど、この没入感はどうもサウンドだけから生まれているわけではないような気がする。一体何が原因なんだろう? 普通のゲームとどこかが違う気がするんだけど……う~ん……
──あ!
広告が!! ないんだ!!!!!
こういった追加課金をせずに完全無料でプレイできるゲームには、都度広告が挟まれるものが多い。
無料でプレイさせてもらっているんだし仕方がないと思っていたけれど、その度にゲームの世界から現実に引き戻されるのは正直ちょっと煩わしかった。
だけど、「ふしぎの森でコーヒーを」はプレイしても……
プレイしても……
広告が出てこない!!
唯一の広告は、メニューの中にあるボタンを押さないと表示されないようになっている。しかもこのボタンを押せるのは……なんと1日1回だけ。
広告を見終わると、コーヒー豆を植えられる場所を増やしたり豪華なアイテムを購入できたりする貴重な実がゲットできる。いいんですか、こんな特典までもらえちゃって……!?
物語やイラストだけじゃなく、仕様までもが優しいとは……作者の方は、本当にプレイヤーにリラックスしてもらいたかったんだろうなぁ。
・効く
筆者が初めてこのゲームをプレイしたのは午前中だったのだが、しばらくプレイしていたところいつの間にか眠ってしまっていた。
嘘だろ、数時間前に目を覚ましたばっかりなのに……「ふしぎの森でコーヒーを」恐るべし……!
皆さんも、是非このアプリで優しさとコーヒーの香りに溢れたふしぎの森を訪れてみてはいかがだろうか。
ちなみに筆者のおススメは、布団の中でイヤホンをしながらプレイすることです。炎の揺らめきや虫の声に癒されながら眠りにつくの、控えめに言って最高でした。
参考リンク:ふしぎの森でコーヒーを(iOS)、ふしぎの森でコーヒーを(Android)
執筆:うどん粉
ScreenShot:© 2022 FUJITAKASHI、ふしぎの森でコーヒーを(iOS)