メモ
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中国の通信会社・Huaweiが、デンマークの5Gネットワーク展開事業において、入札でスパイ行為を行った疑いで契約を逃していたことがわかりました。
How Huawei Got Caught Spying and Lost a $200 Million 5G Contract – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/features/2023-06-15/how-huawei-got-caught-spying-and-lost-a-200-million-5g-contract
Medie: TDC frygtede Huawei-muldvarp i forbindelse med stor kontrakt | BT Erhverv – www.bt.dk
https://www.bt.dk/erhverv/medie-tdc-frygtede-huawei-muldvarp-i-forbindelse-med-stor-kontrakt
これはニュースサイト・Bloombergが関係者6人からの情報を取りまとめたものです。
問題が発生したのは2019年、デンマーク最大の通信会社・Tele Denmark Communications(TDC)の5Gネットワークの更新契約においてのこと。入札で、Huaweiとスウェーデンの通信会社・エリクソンが争いました。
当時、HuaweiはTDCの3Gネットワークと4Gネットワークを供給しており、優位にあると考えられていましたが、TDCはエリクソンと契約しました。
原因となったのは、Huaweiが土壇場で入札額を変更し、「当初の入札額よりは高いもののエリクソンよりは低い額」にしたこと。
TDCは、Huaweiがエリクソンの入札額を何か不正な方法で入手したのではないかと疑い、調査チームを設置して事実確認にあたりました。
その結果、TDCの役員室に、部屋の会議システムと共通する品ではあるものの、ここにあるはずのない長距離マイクが複数見つかり、TDCの敷地内で盗聴が行われていた可能性があることがわかりました。
調査チームはこのあとオフィスをTDCの敷地内からプレスナー法律事務所に移したのですが、今度はプレスナー法律事務所に対して激しいサイバー攻撃が行われるようになったとのこと。法律事務所の警備員は、調査チームのオフィスがある15階の窓の外を飛行するドローンを発見しています。翌日出勤したTDCの調査チームのメンバーは、窓のシェードを下ろし忘れていたことに気付いたそうです。
なお、ドローンを運用していたのが何者なのかは結局わからずじまいとなっています。
一連の話について、TDCは詳細なコメントを避けた上で、Bloombergが言及した従業員はすでに会社にいないと述べました。また、Huaweiの広報担当者は「法令は適切に順守し、最高水準の業務遂行に努めています。我々はいかなる不正行為も否定します」と、記事内容を全面的に否定しています。
ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、「Huaweiに対する一般的な政治的不満は聞いたことがありましたが、ここまでの(ドローンを飛ばすほどの)ことは聞いたことがありませんでした。Huaweiに対して、なぜ威圧的態度を取ってきたのか、理由がわかりました」のようにHuaweiに対して厳しい意見が多い一方で、「Bloombergが過去に掲載した、『中国がビッグテックへのスパイのためにサーバーに小型チップを搭載している』という記事はウソだと非難されました。中国に関するセンセーショナルな報道を信じるべきでしょうか。それとも、これは世界中でアメリカと中国が繰り広げている大規模な情報戦争の1つの小競り合いに過ぎないのでしょうか」と、最初から反Huaweiの立場で書かれた記事なのではないかとの指摘も出ています。
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