どこの会社にも、いろんな意味で「伝説の社員」がいる。
そう思って募集したら、レジェンド級社員のエピソードが続々と集まりました。
歴史に残らない伝説たち
本来「伝説」という言葉は、偉業を成し遂げた者に対して使うものなのだろうけど、会社の中で「昔あんなやつがいて……」と代々語り継がれるのも、ある意味「伝説」なんじゃないかと思うのだ。
なので、会社には歴史に残らない小さな伝説がたくさん眠っている。たとえばこういうの。
某運送会社でドライバーをしているのですが、配属初日に先輩社員から「勤務後に制服のまま居酒屋に行き、近隣住民に通報されてクビになったアホがいる」と忠告されました。
そんな社員が本当に居たのかは分からないのですが、今では私も新人にこのエピソードを話しています。
(にゃん)
実在が不確かないのに毎年新人に語り継がれている伝説っぽさ! 年単位の伝言ゲームで尾ひれがついていそう。本当は居酒屋に行っただけなのかもしれない。
40年来の友人で伝説が多数ある営業マンがいます。
一つ目は営業車のドアを開けて後ろを確認しながらバックした時に、壁にドアが引っかかったのに気付かずドアを引きちぎりました。客先からそのまま高速に乗って帰ってきたそうです。
(まいどどん)
香港映画のようなアクロバティックさ。このレベルの伝説をたくさん持っていたら、命がいくつあっても足りなさそう。
契約期間10分という最短記録を持つ伝説の営業がいました。20年ほど前の話です。
客先で契約書にハンコを押してもらい、会社に戻るため車を発進した直後に客先の社屋の壁に激突させ社屋が半壊、契約破棄&損害賠償となったそうです。
この話を聞かせてくれたのは当の本人で、「あの時は部長にめっちゃ怒られたわ~」と笑顔で言ってました。今でも仕事で失敗したときは彼の顔を思い出して自分を勇気づけています。
(べんぞう)
さっきとは別の営業マンの方です。営業マンは車を壊してなんぼなのでしょうか。
工場で働いていた時、仕事をサボって大きめな空の段ボールに入って居眠りしている事に気付かれず、トラックに積まれて出荷されそうになったバイトがいました。 ちなみに行き先はドバイでした。
(あの時の長谷川)
「 目が覚めたらドバイだった件」になるところでした。
二泊三日の社員旅行に、風呂敷包みひとつ持って参加し、その中身が将棋盤だけだったという方がいて伝説になってました。
間違えた訳ではなく、着替えなんか別にいらない、というスタンスだったようです。
(大盛有閑)
着替えなんか別にいらないけど、将棋盤だけは持っていく。取捨選択がかっこよすぎる。
かなり昔ですが、システムトラブルを社内放送で周知しようとしたら、同じビルに入居しているホテルにまで全館アナウンスしてしまった という先輩がいました。
(ようよう)
誰も不幸にならない、ちょうどいいうっかりミス。宿泊客もビックリしただろうな。
取引先の会社の話です。土木業界では高架橋を架ける際に資材を搬入したりするため、前段階として仮設の橋を作ることがあります。
大抵は「No.1橋」とか番号で暫定の名前がつけられるのですが、以前あった面白い名前として、設計者が取引先の会社の今井さんだったので、仮説橋に「今井橋」とあだ名がつけられていました。
ポイントは今井さんが誰なのか全く知らない私にも「今井橋」の名前が伝わってきてるところで、今井さんがいつの間にか「あの橋の名前の元になった人かぁ」と偉人か何かのレベルになってしまいました。
(柊キョウ)
なにも成し遂げていないのに、橋の名前として名が轟いてしまう今井さん。そのまま「今井平野」まで規模を広げてほしい。
伝説のOL
募集してみて分かったのは、「おじさん」と「女性社員」の伝説がよく集まること。というわけで、今回は女性社員伝説をピックアップしてみました。
大漁旗プリントのアロハ&ビーサンで出勤するパイセンがいました。
金融機関の一般職女性社員ゆえ、社内で制服に着替えるのでノープロブレムと思っていたのでしょうか? 髪はカリアゲ、腕にはダイバーズウオッチという異形のOLでしたが億単位の商談をまとめる剛腕の持ち主でした。
彼女の鶴の一声でオフィスが禁煙になったときには本当にうれしかったです。
(2525)
そんなファッションがバグったショムニみたいな人が「明日から禁煙だから!」と叫んだらみんなちゃんとやめそう。
前の会社に居た事務の女の子、事務所のなかでは裸足でした。
ある時急いで走っていたら足の小指を書庫の角にぶつけて骨折しました。一応労災で労働基準監督所と労災保険の手続きしました。問題なく労災申請通りました。社内でも労働基準監督所の中でも大笑いの案件です。
(アパム)
裸足で仕事をする女性は前回の記事にも登場していましたが、まさかの労災認定。再発防止策には「靴を履く」と書いたのか気になります。
2月14日。社内で会う男性みんなに「手、出して!」と声をかける女性社員がいました。手を出すと 手のひらに ザラザラ~ッと山盛りの麦チョコが。潔い義理チョコにふるえました。
(ふみえ)
経済的かつ効率的、そして絶対本命と勘違いされない義理チョコの渡し方ですね。むしろ「支給」なのでは。
コールセンターでバイトしてた時に、向かい側の若い女性の方が常にバランスボールの上で座禅を組んで仕事していました。ちなみにあだ名は「バラネェ」って言うみたいです
(モンパイ)
バランスボール姉さん略して「バラネェ」。見た目は面白いけど体感はバキバキでしょうね。