2023年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に韓国代表として出場した3人の投手が23年6月1日、大会期間中に東京都内の飲食店で飲酒した事実を認め謝罪した。複数の地元メディアが報じた。
主要メディア朝鮮日報(WEB版)は、キム・グァンヒョン(SSGランダース、34)、イ・ヨンチャン(NCダイノス、34)、チョン・チョルウォン(斗山ベアーズ、24)が大会期間中に飲酒したと報じた。キムは大リーグのセントルイス・カージナルスでプレーした経験を持つ実力者だ。
キムは6月1日付けで出場選手登録抹消
記事によると、キムは韓国野球委員会(KBO)の調査の中で、キャンプ地の大阪から東京への移動日である3月7日の夜と、日本戦が行われた10日夜に飲酒したことを告白し、イとチョンはともに10日夜に飲酒した事実を認めたという。キムは6月1日付けで出場選手登録を抹消された。
韓国はWBC本戦に備えて京セラドームで3月6日にオリックス、7日に阪神とそれぞれ強化試合を行い、7日の試合後に東京入りした。
韓国が属したWBC1次ラウンドのプールBは3月9日に東京ドームで開幕し、韓国は9日の初戦でオーストラリアと対戦し7-8で敗れ、10日の日本戦は4-13で大敗した。チェコ共和国、中国に連勝したものの通算2勝2敗で1次ラウンド敗退。ベスト4を目標に掲げていたが3大会連続で1次ラウンド敗退した
地元メディア「スターニュース」(WEB版)は、WBC日本代表が大会直前にメンバー全員が集結し焼肉店で「決起集会」を開いたことを今回の騒動に結び付けて報じた。日本代表・大谷翔平投手(エンゼルス、28)が3月5日にインスタグラムに投稿したメンバー全員との記念写真を記事に添付し、「大谷は多くの日本ファンの応援を呼びかけた」と解説した。
記事では、今回3人の選手が大会期間中に飲酒した事実は野球ファンの怒りを買ったとし、「選手同士で会食をするのであれば、日本のように公開的に堂々と会食をする方が良くなかっただろうか」との見解を示した。