【逆に】チェコの回転寿司がナイスすぎてなぜ日本もマネしないのか不明

ロケットニュース24

チェコの首都プラハは、ザ・ヨーロッパな雰囲気を腹一杯に感じられつつ、小ぢんまりして非常に良いところだ。人混みが苦手な人や短期間の旅行であれば、ウィーンやパリよりオススメかもしれない、と個人的には思う。

そんなプラハの名物はビールとタルタルステーキ。おいしいんだけど、毎日食べるとキツくなってくるよな。たまには寿司とか、食べたいなぁ〜。

・チェコの回転寿司

と思っていたら、どうやらプラハには回転寿司があるらしい。中心部を離れるとすぐ建物もまばらな田園地帯が広がり、ポツポツと巨大ショッピングモールが点在している。

そのモール内で一等地に店を構えるのが、回転寿司チェーン店『Makakiko Running Sushi』(どういう意味?)なのであった。

今や世界中どこへ行ってもSUSHI屋は珍しくない。が、回転ZUSHIはまだまだ限られた国にしか無いのが現状である。以前取材したインドの回転寿司は回転寿司という名のアミューズメントだったし、失礼ながら、チェコほど小ぢんまりした国にあるとは意外だった。さっそく入店してみよう。


・その発想はなかった

なんと、驚くべきことに、チェコの回転寿司には回転レーンが並行に2本走っている

またレーンそのものがガラスで覆われていて、客は引き戸を明けて皿を取り出すシステムだ。我々はこれまで「レーンは1本」と信じて疑わなかったが、言われてみると1本より2本がいいに決まっている。これ、日本もマネしたほうがいいんじゃないの??

皿の中身は寿司より一品料理が多め。八宝菜、ギョウザといった中華料理から、キムチがデーンと乗った皿もある。ミソスープがそのまま回転している光景は日本じゃ絶対見られないだろう。なんでもアリだな。


・珍メニュー続々

どの国の寿司屋にもサーモンだけは必ずあるので、こういう時はまずサーモンを食べてみることにしている。

あ…………酢が薄すぎて酢飯かどうかも分からないタイプのヤツか。外国の人はそれなりに酢を好むはずなのに、時おりこのタイプに遭遇するのはなぜだろう。ネタは海なし国にしちゃ悪くない。

キンキンに冷えたミソスープも悪くない。

いなり寿司ならぬ『いなり乗せ寿司』もなかなかイケる……と、ここで店員が皿を下げに来た。ふつう回転寿司は重ねた皿の枚数で会計を導き出すものだが、どうなっているのか?


実はここ『Makakiko Running Sushi』は食べ放題の回転寿司店。いくら食べても平日ランチタイムなら418コルナ(約2620円)、週末ディナーなら488コルナ(約3059円)ポッキリなのであった。安いのか高いのかは、ちょっとよく分からない。

しかしまぁ、そういうことなら気兼ねなく色んな皿に手が出せるというものだ。ずっと気になっていたキモいピンクのヤツの正体は、たぶん果物。グシャッとした独特な歯応えが私はあまり好みじゃない。でもチェコの人は好きらしい。結局何だったんだろう?

こちらも気になっていた何かのアルミホイル包み。

……うわぁ、蒸しイモだ! 甘くておいしい。日本のサツマイモより水分が多めで、水ようかんみたいである。


・結論として

そんなこんなでこの日、私が力の限り食べた結果、導き出したオススメのメニューがこちら。


エビの姿焼き



エビチリっぽい何か



エビ串


これは別に私が極度のエビ好きなワケではなく、ひとえに「安定していて元が取れる」という理由によるもの。風変わりなメニューが多い中、エビシリーズはどれも安定したおいしさを誇示していた。チェコでエビは高価なのに、たいした企業努力だ。

あとは牛のタタキもなかなかイイ肉使ってた。どちらかといえば “回転アジアンレストラン” といった雰囲気のチェコの回転寿司。外国にしてはなかなか良心的な店だと感じた次第だ。またチェコへ来たら利用したい。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

Source

タイトルとURLをコピーしました