最近、日本各地で頻発している地震。石川県で観測された震度6強を皮切りに、震度3以上の揺れが急激に増えているような実感がある。まあこればかりは我々人類にはどうしようもないのだが、できる範囲で対策はしておかねばならない。
……と書いたところで、ふと気付いた。我が家には防災グッズがほぼ皆無である。エ~ン、どうしよう。なんだかとても不安になってきたので、各社が販売している様々な防災セットを試してみることに。今回購入したのは、無印良品『いつものもしも備えるセット』だ。
・無印良品の防災グッズ
先日、何気なく無印の店内を見て回っていたら、防災グッズの棚ができていた。いろいろ種類がある中で、もっとも大きく、そして高価だったのが『いつものもしも備えるセット』だ。そのお値段は、なんと税込5490円。た、高い……!
『いつものもしも備えるセット』は、名前の通り「もしもの時にも役立つセット」だそうで、無印のファイルボックスと並べて棚に収納することもできるという。そう、意外とコンパクトなのだ。5490円もしたのに。
もちろんデカけりゃいいってワケではないので、さっそく中身を確認していきたい。さあ刮目せよ、これが無印良品でもっとも高価な防災グッズだ!
【無印良品『いつものもしも備えるセット』(税込5490円)の中身】
・不織布マスク
・携帯用救急絆
・除菌シート
・EVAケース・ファスナー付
・コンパクトヘッドライト
・耳栓・ケース付
・大判ボディシート
・撥水サコッシュ
・エマージェンシーシート
・袖口が長い軍手
・携帯トイレ(3日分)
・巻いて結べる長タオル・極薄手
・キャンドル ミニ
・いつものもしもハンカチ
・いつものもしもメモ
この『もしもの時にも役立つセット』は、“備えるセット”、“持ち出しセット”、“携帯セット” の3つのタイプに分かれている。ではまず “備えるセット” からザザっと見ていこう。
……と取り出した『袖口が長い軍手』を見て思った。コ、コイツ……! ただの軍手なのに、溢れている……! 無印特有のオシャレシンプルな空気……ッ!! 防災セットが必要になるような非常時でも決して忘れない……! 自分らしい、丁寧な暮らし……ッッ!!
この軍手の佇まいからも、無印の防災セット全体の方向性が垣間見えるが……いちいち驚いていたら日が暮れるのでトバしていくぞ。続いて『非常用トイレセット』。
こちらは自宅の便座に取り付けて使用するタイプで、吸水シートが15枚と汚物袋が5枚入っている。つまりトイレの水が流れない時用だ。
あとはいかにも無印な『キャンドル ミニ』(無香タイプ・12個入り)と……
パイル織りの『巻いて結べる長タオル・極薄手』。広げた時の長さは110cmである。
さあ、続いてここから “持ち出しセット” だ。ポーチとしても使える『撥水サコッシュ』は、以前ご紹介した『肩の負担を軽くするPCポケット付リュック』と同じような素材。
『コンパクトヘッドライト』(電池付き)は……
付けるとこんな感じで……
『エマージェンシーシート』は……
開いて体を覆うとこんな感じ。冷気や風、雨など、外気による体温低下を防げるシートとのことで、たしかに見た目以上に温かい。空気を抜くように折りたためば、繰り返しパッケージに入れて保管が可能である。
あとは『大判ボディシート』と……
『耳栓・ケース付』。以上。
最後の “携帯セット” は『EVAケース・ファスナー付』に収納される形で入っている。中身を取り出してみると……
『除菌シート』(12枚入り)に……
『不織布マスク』(Lサイズ・5枚入り)。そして……
『携帯用救急絆』(10枚入り)。
『いつものもしもメモ』には家族や安否確認をとりたい人の連絡先などを書いておき……
活用法が16種類も描かれた『いつものもしもハンカチ』でフィニッシュ! なんとも無印チックなアイテムである。
以上、非常時でもスタイリッシュな全15点をご紹介した。正直、これで5490円か……と思わないこともないが、まあ無印だから変なモノは入ってないだろうという信頼も間違いなくある。保管・収納のしやさも本商品の大きなポイントだ。
とは言え、これだけだと防災グッズとしては少々心もとないのも事実。万全を期すには、他社アイテムとの組み合わせが必須だろう。次回はそのあたりも含めて検証を行っていきたい。備えあれば憂いなし。防災王に、俺はなる!