コンビニチェーン「セブン-イレブン」の店舗で、外国出身とみられる男性客がタバコや酒の販売で求められる年齢確認に対し、「バカなルールだ」と店員を罵倒する様子を撮った動画が、ツイッターで取り上げられて物議を醸している。
年齢確認では、20歳以上であればタッチパネルのボタンを押すことが求められている。セブン&アイ・ホールディングスでは、「日本の法律上のことになりますので、それに沿った対応をしています」と取材に説明した。
レジのドアを手で叩き、愚痴を繰り返す
「20歳以上…」。大柄な男性は、レジの女性店員を前にこうつぶやくと、タバコの箱を持った右手でいきなりレジのドアの内側を叩いた。すると、箱が下に落ちてしまう。
「じゃないよ! 64!」と叫ぶと、「大嫌い日本」と言いながら、今度は左足でドアの外側を蹴った。そして、箱を拾い上げながら、こう話し始めた。
「長い間セブンには行ってないよ。初めてセブン-イレブンのこと、ルール知った。バカなルールだ」
両手を突き出すジェスチャーをすると、男性は、落ち着かない様子で、さらにまくし立てた。
「なんでみんなスタッフは頭使わないの?」「六本木行って、渋谷行って、やるみんな? 最悪。頭使わない人は最悪じゃん!」
店員がレジの上のアクリル板を直そうとしたとき、男性は、アクリル板を右手で思いきり叩く。これに対し、店員が何か言おうとすると、男性は「なんで」「バカなルール」「ロボットか、お前は!」とまた怒り出した。
「言ってること分かる?」とぼやいてカウンターの上を叩くと、「40年日本いるわ。世界中も行ってるわ。こんなバカな人間いないよ」と言い放った。その後も、カウンターの上を叩きながら愚痴を続け、「頭使って! ロボットじゃない、人間は」と捨て台詞を吐くと、出口から出て行った。