ふだんから仲の良いライタースズキナオさん、パリッコさん、そしてトルー。
グループチャットでちょっとしたネタ案をやりとりするなど、「聞いて~~!」というおもいがわき上がったら気軽に報告しあっているらしんです。
3人はデイリーポータルZへ精力的に続々寄稿してくれています。最近どんなこと考えてる? ネタになりそうなことないですかね?
気軽に話し合ってみてもらいました。
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16:59まで布団の中にいました
トルー:
ネタ案を話し合ってくださいと古賀さんから伝えられて集まりましたね。
パリ:
まったくなんの用意もなく、とりあえずPCの前にいます。
トルー:
僕は喫茶店にいます。
ナオ:
私は今はパソコンの前なんですが、1分前まで布団のなかにいました。
パリ:
すごい胆力。
ナオ:
なんか今日はやけに眠くてね。
トルー:
春は眠いですよね。
パリ:
今が夕方の5時。いい大人の発言とはまったく思えないところがいいですね!
ナオ:
いつもに輪をかけて眠いです。一応アラームをかけて寝てたんですが、アラームって賭けですよね。本当に起きられる保証なんてなにひとつない。
トルー:
自分の意思次第ですもんね。
ナオ:
ね。アラームが聞こえないほど深く眠っている可能性もあるわけだし。
トルー:
寝ながら「遠くでなんか鳴ってるなー」って思うときあります。「大変だなー」って。
ナオ:
はは。他人事っていう感じでね。文明が発達しても、結局は大きい音を鳴らして起きているというのは、なんなんでしょうね。
パリ:
はは。鶏の声で起きるのと一緒。一度起きても無意識にスヌーズ押してたりしますしね。
ナオ:
そうそう。
パリ:
それでこま切れにけっきょく1時間寝ちゃったり。っていうか、スヌーズって、なんなんですかね、その名前。
トルー:
スヌーの複数なんですかね。
パリ:
ザ・スヌーズ。
ナオ:
はは。スヌーってもう、それがすでに眠そうですよね。
トルー:
寝てる音ですよ。
ナオ:
そうそう。寝息の音。「スヌー、スヌー……」「あ、寝てるな」っていう。
パリ:
しかも極上の眠り。ぐっすりの最上級みたいな。
ナオ:
ね。「枕をいいのに替えたら朝までぐっスヌーでしたよー!」
パリ:
このあたり、なにか企画になりそうじゃないですか?
ナオ:
いいですね。
トルー:
「本当のスヌーズを見せてやる」って企画はどうでしょうか。
パリ:
ほ、本当のスヌーズ……?
ナオ:
みんなで寝てね。
パリ:
3人並んでぐっすり寝て、「これが本当のスヌーズです!」って。
ナオ:
はは。企画になってるかなー。
寝てる人に笛を当ててきれいな音が出せたら
ナオ:
そういえば、人が寝てるときの表現で「zzz」ってあるでしょう。あれは、なんて読むんだろう。「ずずず」ですか?
トルー:
「ずずず」ですかね。
パリ:
漫画とかに出てくると、ふつうに「ゼットゼットゼット」って読んじゃってたな。
ナオ:
そうなんですか!
パリ:
ぜんぜん寝れてない音。
ナオ:
眠りの擬音って色々あるのかな。あるか。「グースカ」「スピー」とか。
トルー:
意外と幅広いですね。
ナオ:
それこそ、国によって違いそうだな。
トルー:
寝てる人に笛を当ててきれいな音が出せたらいいですね。
パリ:
寝てる人の鼻にオカリナをあてて、誰がいちばん難易度の高い曲を奏でられるか選手権。
ナオ:
はは。選手権なんだ。
トルー:
企画がどんどん生まれますね。
パリ:
ふたり一組での参加で、たぬき寝入りは反則不正になるので、脳波もちゃんと計って。
ナオ:
はは。大がかりだな。脳波を計測されながら「奏でる役」がスタンバイしている横で寝るなんて想像しただけで緊張する!
パリ:
はは。確かに。
トルー:
壮大な協奏曲とかできたらいいですね。
ナオ:
全員寝てるオーケストラ。
パリ:
はは。睡眠オーケストラ。ステージ上で全員寝てていびきかいてるライブ、超見てみたい。
トルー:
ステージで寝てるだけでなんかいいですね。
パリ:
僕やナオさんの好きな電子音楽の世界にミニマルというジャンルがあって、すごく端的に言うと、聴いていても気づかないくらいに、少しずつ音の重なりが変わって行ったりする気持ちよさが特徴のような。
トルー:
へぇ……!
パリ:
そういう世界が、いびきミュージックにはあるかもしれない。
トルー:
説得力ある。
パリ:
たとえばスティーヴ・ライヒっていう人のwikipediaから引用すると、
最小限に抑えた音型を反復させるミニマル・ミュージックの先駆者として、「現代における最も独創的な音楽思想家」(ニューヨーカー誌)と評される。同じ言葉を吹き込んだ二つのテープを同時に再生し、次第に生じてくるフェーズ(位相)のずれにヒントを得て、『イッツ・ゴナ・レイン』(1965)、『カム・アウト』(1966年)などの初期の作品を発表。
という感じなんです。これ、3人同時に寝れば、やってることは同じなのでは?
トルー:
すごいことになった。
パリ:
つーか、そういう意味では、サウナの仮眠室ってコンサート会場ですよね。
ナオ:
あー! わかる。仮眠室に横になって、自分はまだ寝てなくて、人の寝息があちこちから聞こえて。
トルー:
いっぱい寝てる状況ですか?
ナオ:
そうそう。ちょっと個性的な寝息もあり。寝言が聞こえたり。
トルー:
許可をもらってそれを録音したらいいのかな。
パリ:
はは。世界一許可どりが大変な取材。
トルー:
そうですよね 相手が寝てるから。
パリ:
トントン「すみません、あなたのいびき、録音させてもらっても問題ないでしょうか?」
トルー:
夢かと思いますね。
ナオ:
すごい怒られそう。そうやってなんとか許可をもらって録音するのが自分でも聴きたいのかよくわからないサウンドだっていうね。
パリ:
聴きたくないよ! よく考えたら。
トルー:
DJみたいな人がいて、うまく音量の調節とかすれば……布被せたり。
パリ:
はは。フィルターだ!
ナオ:
生演奏っていう感じでね。
4LDKの弁当箱
トルー:
流れを切っちゃうのですが、用意してきた話題があって、話してもいいですか?
ナオ:
ぜひぜひ。
パリ:
はい! この流れ、ぜんぜん生産性がないので。
ナオ:
はは。本当ですね。ずっと眠いだけの話。
トルー:
部屋の間取りを見ながら、どこになにを置くか考えるのって楽しいと思うのですが、間取りのデザインの弁当箱があったら、どこにどのおかず置くか考えられて楽しいかなと思ったんです。1Kの弁当箱とか4LDKの弁当箱とか。
パリ:
はは。
ナオ:
たとえばこういう弁当箱ってことですよね。
トルー:
あ、そうです!
パリ:
なるほど。これだったら、王道はLDにごはんだけど、自分の場合、もうちょっと少なくていいから左上の洋室かな? とか。
ナオ:
この部屋、いいな! いろいろなおかず入れられる。
パリ:
幕の内部屋ですよ。
トルー:
和室には煮物を置きたいですね。
パリ:
確かに思ってました。
ナオ:
はは。和だからね。
パリ:
和室にラザニアはない。逆に、トイレにあまり食べもの置きたくないですね。
トルー:
そうなんですよね。
パリ:
トイレにはお手拭きかな? お手洗いって言うくらいだし。
ナオ:
じゃあ私は、バルコニーをごはんで埋めようかなー。
パリ:
ほこりかぶるよ。
トルー:
外なんですね。
ナオ:
ほこりよけの意味で海苔をかぶせて。
パリ:
はは。ほこりよけの海苔! 僕はバルコニー、未開封のうまい棒にします。
トルー:
あ、なるほど!
ナオ:
昔ひとり暮らししてた部屋がやけに縦に長いワンルームだったんですけど、あの部屋もうまい棒3本って感じだなー。
パリ:
はは。それなら縦長の日の丸弁当でいいじゃん。うまい棒だけじゃ午後持たないすよ。
ナオ:
そうですよね。しっかり食べないと。
トルー:
ワンルームは仕切りがなくて難しいですね。
パリ:
チャーハンとかの発想になってしまいがちですよね。いやでもこれ、さすがトルーさん、企画になりますよ! 「ある間取りをもとに、それぞれが自分だけの弁当を作る」
ナオ:
たしかにこれ、その弁当を食べることによって間取りを実感できるわけじゃないですか。「おまえんちで弁当作って食べてみたけど、バランスいいな!」っていう。
トルー:
急にそんなこと言われるのなんかこわいですね。「お前んちで弁当作った」って。
ナオ:
「おまえんち、すごい広さだから腹パンパンだわ!」とかね。
パリ:
はは。付き合いたてのカップルが「あなたの部屋でお弁当作ってみたんだけど」。
トルー:
あ、こわい。急にホラーになった。
ナオ:
「このお弁当なんだかわかる? あなたの部屋なの」っていう。
パリ:
はは。ホラー漫画誌の編集さんが、流行ってるからってグルメ要素を無理やり入れちゃったみたいな。
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