高年利で注目のApple銀行、開設から1週間弱ですでに預金額は10億ドル

GIZMODO

ネオバンク時代。

先月17日、AppleはApple Cardユーザー向けに、普通預金口座サービスを発表しました(現時点では日本は対応外)。ゴールドマン・サックスとタッグを組んだネオバンク的取り組みで、4.15%という高い年利が発表後すぐに話題になりました。

カードと口座と自社端末のエコシステムでAppleフィンテック最強説がささやかれていますが、やはり銀行口座も出だし上々のようです。ネタ元Forbesのレポートによれば、サービススタートからわずか1週間弱で預金額がすでに9億9900ドル(5/2のレートでおよそ1237億円)になっているといいます。

Forbesが報じた数字は情報筋からの情報とのことなので、Apple正式発表にはあらず(米GizmodoがAppleに普通預金口座について取材を申し入れたところ返答はなし)。ただ、口座開設には24万件申し込みがあったというので、これらの数字が事実(に近ければ)ならば、1口座あたり平均で数千ドルの入金があったということになります。

Appleの口座にはApple Card利用によるキャッシュバックが自動で振り込まれるので、預金額はそれもあって上々なのかもしれません。とはいえ、やはり魅力は年利の高さなので、Apple Cardユーザーなら口座開設した人も多かったはず。さらに、この年利にひかれて、新たにApple Cardユーザーとなった人がいたとしても納得できます。

iPhoneユーザーだけが利用できる銀行

Apple銀行(普通預金口座)を開くためには、Apple Cardユーザーである必要があり、そのためにはiPhone(iOS 12.4以降)利用者でかつiCloudと紐づいたApple IDが必要となります。一般的な銀行口座・クレジットカードよりもテック的しばりが非常に大きいのも特徴なのですが、それを跳ね除けての大成功。いや、そもそもAppleのエコシステムにすでに組み込まれているユーザーに向けたサービスだったと思えば、成功はある程度予想できていたのかもしれません。

最大の魅力である高年利ですが、先日破綻してしまったシリコンバレー銀行は、年利が影響して破綻してしまったという話もあります。こうなると、従来の銀行よりもいっそテック企業のネオバンクの方が安全だと思う人もいそうですね。

いずれにせよ、Appleにはフィンテック企業としての成功も見えてきました。今年にはいって芳しくないMacBookの売り上げも、これなら痛くもかゆくもないのかも。

Source: Forbes

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